秘密 ページ10
千冬が三ツ谷くんに電話をしてた
三ツ谷くんのことだし、多分お兄ちゃんやマイキーも来ると思う。
頭が回らずそこまで考えられてなかった。
私はどう言い訳をしようか必死に頭を回した。
抵抗したときに何度か殴られたので、痣や傷ができてしまった。
これで言い訳できる、そう思っていた。
ドラケン「Aっ!!!!!」
エマ「ケンちゃん?!」
三ツ谷「Aはっ!」
花垣「三ツ谷くん…」
想像通り、お兄ちゃんが来た。
マイキー「A…。」
珍しく落ち着いている。
『ごめん、なさい。』
怒られると思ったが、返答は予想とは全く違うもので
マイキー「俺らの問題なのに、巻き込んでごめん。」
『へ?』
ドラケン「俺からも、すまなかった。」
三ツ谷「元はと言えば東卍の問題だからな。
A、ごめん。」
そう言って3人は頭を下げた。
『だ、大丈夫だよ?
少し殴られただけだし、ホラ、傷もそんなに酷くない』
エマ「A…、」
エマたちは察してくれたようだ。
私は、芭流覇羅の人たちにされたことを兄達に知られたくなかった。
三ツ谷くんだけなら言おうと思ったけれどやっぱり2人も来たから、秘密にしよう。そう決めた。
マイキー「殴られたのか?」
『うん、芭流覇羅について、知りたくて…
アジトの近くに行ったら羽宮くんと会ったの。』
ドラケン「一虎と…?」
『羽宮くんには路地で隠れててって言われたんだ。
でも少し気になっちゃって外見たら、あの人と目が合って…』
三ツ谷「あの人?」
『えっと、誰だろう。
マイキーの蹴りを止めた人…』
ドラケン「半間か。」
『そう、それでバレて囲まれちゃってアジトに連れてかれて…
だから、悪いのは私なの
羽宮くんの言うこと聞かなかったから。』
三ツ谷「Aが無事なのは良かった。
でも、どうして千冬はこんなボロボロなのに、Aは腕や足、頭をやられて、タケミっちは怪我ひとつねーんだ?
同じ場所にいたのにそれほど怪我の具合が違うことってあるのか?」
松野「俺は、場地さんに殴られたんです。」
3人は驚いている。そりゃそうだ。
私も驚いたもん
千冬はでも、と続ける。
松野「俺は何されるか分かってて行きました。
場地さんはAが来るまでずっと俺を殴り続けました。
でも、笑ってなかった。」
『たしかに、、』
松野「だから俺は場地さんを信じてます。」
そうだ。
場地くんは人を殴るとき、基本笑顔だ。
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yoru24781785(プロフ) - 不思議の国の有栖さんさん» そう言って貰えて感謝です!ありがとうございます…! (2021年9月30日 22時) (レス) id: c7d7e0653c (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国の有栖さん(プロフ) - めちゃめちゃ甘酸っぱいせつないストーリーですね (2021年9月30日 14時) (レス) @page14 id: 4a633c72cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2021年9月28日 6時