過去 8 ページ37
次の日も、その次の日も警察からの事情聴取は行われた。
私は女性警官の立ち会いのもとに行われ、蘭と竜胆は一緒に話を聞かれているようだった。
しかし、何を聞かれても私は何も"見て"いないし有益な情報を何一つ持っていないのだ
『昨日も同じことを言ったんですけど、本当に私が帰ったにはもうあんな状態で。
だから、刑事さんたちにお話出来ることは何も無いんです。』
警官「うん、分かっているよ。」
『では、どうして事情聴取を続けるんですか?』
警官「これも形式的なものでね。
もう今日でお話を聞くのは最後だから我慢して欲しいな」
『……分かりました。』
警官「ちなみに、君はあの現場を見て何を思ったんだい?」
『何って…』
警官「どんな些細な事でもいいんだ、君が感じたことを教えて欲しい」
『私、お父さんとお母さんのことそんなに大切では無かったので、血がたくさん流れてるなとか、そういう事しか感じませんでした。
自分でも考えていたんですけどやっぱり実の親が殺されたのに、こんな感覚は可笑しいですかね』
警官「倫理観や道徳心の欠如なんて言われるかもしれないがどう感じるかは人それぞれだからね。
それじゃあ普段の両親はどんな感じだったんだい?」
『普段ですか?
えっと、どこにでもあるようなごく普通の家庭だったと思ってるんですけど…
不自由な生活は送っていませんでしたし。』
警官「そうか。
うん、今日はありがとうね。
まだ辛いだろうけど君からお話を聞けて助かったよ。」
『いえ。』
警官「もし何か進展があったら君に連絡をしたり話を聞いたりするかもしれないから、その時はまた頼むね」
『分かりました、宜しくお願いします。』
昨日と同じように女性警官に連れられ、後ろを着いていくと今日は先に蘭と竜胆が待っていた
「お姉ちゃん!」
「終わったんだね、俺お腹減っちゃった」
『じゃあ、3人でご飯食べようね』
1週間も経った頃だった。
六本木の灰谷夫婦殺害事件は息子二人の証言により誘拐を試みた犯人が失敗し灰谷家に侵入、夫婦を撲殺後逃走。その後近くの廃ビルに身を隠すも良心の呵責からビルの三階から身を投げる。
_______被疑者死亡。
そんなシナリオになっていた
『蘭ちゃんも竜ちゃんも、どんな証言したのよ。』
蘭「ひみつ!
なー!りんどー!」
竜「うん、ひみつ!」
2人はハンバーガーを頬張りながら弾ける笑顔で答えた
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伝説のニコニコ - パクリはこの伝説のニコニコが許さないぞッ(⊃`^´⊂) (2023年4月19日 21時) (レス) @page50 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
きーちゃん - とっても面白いですこれからも勉強などとの両立大変だと思いますが頑張ってください (2023年2月23日 13時) (レス) @page50 id: b75888a74c (このIDを非表示/違反報告)
yoru24781785(プロフ) - 桜檸檬さん» 分かる人にはもう分かってしまいますね!答え合わせはまた読み進めて頂いて…!嬉しいお言葉をたくさんありがとうございます!!! (2021年11月19日 0時) (レス) @page26 id: c7d7e0653c (このIDを非表示/違反報告)
桜檸檬 - 私の予想の中でですが・・・付き合ってた人って・・・これ以上は言わないでおきますね。夢主ちゃんの過去が・・・悲しい(´・ω・)このお話好きです。更新頑張ってください。 (2021年11月16日 14時) (レス) id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
yoru24781785(プロフ) - 不夜城・レイスさん» そう感じて頂けたのなら嬉しいです…!!!これからもどうぞ宜しくお願いします! (2021年11月11日 18時) (レス) id: c7d7e0653c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2021年10月28日 19時