天然な灰谷の姉

天然 27 ページ28

チーム、か。




何年ぶりだろうな











あの後はチーム結成記念とか言って浴びるように酒を飲まされた。



『若狭、飲みすぎだって！』


今牛「まだいけるぞおれは」


『もうダメ。

あ、ちょっと武臣！千咒にお酒飲ませちゃダメ！』


千咒「ジブンは大丈夫だ！」


『ダメだよ！
女の子なんだから体大事にしないと。


ねえ武臣！！！！』


何度呼びかけても変わらず千咒に酒を飲ませようとする



よし、しょうがない。




ﾄﾞｯ


明司「う"っ……」


『武臣が悪いからね』


千咒「今、何した？」


『何って、鳩尾に1発…

あ、ごめん！お兄ちゃんのこと殴っちゃった！！』


千咒「いや、それは別に良い。
(早すぎてどこに入れたか見えなかった…)」


『若狭、家帰るよ

千咒、若狭の家分かる？』


千咒「わかんない！」


今牛「かえる、？」


『うん、私が連れて帰るから。

お家まで案内してくれる？』


今牛「わかった」






なんで私の昔馴染みはみんなお酒に弱くてこうもダメな大人なんだろう。

武臣は酔うと悪ノリが酷いしベンケイはすぐに寝ちゃう、若狭は加減を知らないのかベロンベロンになっている





みんな、いざって時には頼りになるんだけどね



















結局みんなを家まで送り届けていたら家に帰ったのが深夜2時頃になってしまった

多分2人とも寝てるだろうしこっそり入らなきゃね


『ただいま〜』ｺｿｯ



すると、リビングの方から足音が聞こえてきて次の瞬間弟たちが抱きついてきた


どうやら昨日の喧嘩で私が怒って家を出ていったと勘違いしたらしい



『(可愛いヤツ)』



竜「姉ちゃん、連絡繋がんなかった」


そういえば携帯の電源落としてたな

適当な言い訳をしてその場を凌ぐ






蘭も竜胆も鼻水垂れてるんじゃないかってぐらい号泣で、本当に今日は悪いことをしてしまった。


2人を宥めて、風呂に入った








風呂から上がると泣き疲れたように2人は寝てしまっていた


『ごめんね、2人とも。』



また朝から家を空けることがあれば置き手紙とかしておこう。


寝てる天使たち(弟たち)の寝顔を写真におさめて私もその中に入った

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