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The future5 ページ5

「じゃあセピアさんのところに行くんですか?」
「うん、そうなる」



残りの味噌汁をずずっと啜って「ごちそうさま」と言う。
皿をまとめて、Aちゃんのところに持っていくと「お粗末様でした」と返って来た。

うーん。やっぱご飯作ってくれる人がいて、後片付けまでしてくれるなんていいなあ。
贅沢な生活みたい。



「帰りは何時になりそうですか?」
「うーん、なるべく夕方には帰ってこようと思ってるけど…」
「わかりました。じゃあ、昼ごはんはいらないですね。セピアさん達によろしくお願いします」
「ほーい、オッケーでーす」



なんだかんだで結婚式には来てくれたみんなは、俺の嫁の顔は見ているわけで、
式の後になにやら仲良く話していた。
特にAちゃんは、セピアさんと仲がいいようで、
「よく見たらあの時の…!」とか言ってた。
セピアさんは「大人になったねー」とか言って笑ってたっけ。


Aちゃんはもしかして、数年前に電車でセピアさんの隣に一時的に座っていたのを思い出したのか。




「あ、よければこれ持って行ってくれませんか?」
「んん?何これ…って、あ!」



笑顔で手渡されたものを見ると、俺が内緒で買った酒の詰め合わせだった。
…な、なんでばれたんだろう。

ていうか、怒ってる!ヤバい!



「なんか棚から出てきたんですよー。私たちでは飲みきれないんで、どうぞおすそ分けってことで」
「うう、はい…」


こういうとこ、強くなったなあ。
もう俺逆らえない。


俺は渋々、箱を受け取ると、セピアさんの家に急いだ。

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おまんじゅ-30°c - めっちゃ面白かったです! 続編が…!見たいっ…! (2017年4月5日 23時) (レス) id: df7b020f4d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 小夜乃さん» 子供編見てみたいなぁ|´-`)チラッ (2016年1月30日 23時) (レス) id: 7d0449087a (このIDを非表示/違反報告)
春兎(プロフ) - 小夜乃さん» 続編を書いてください! (2015年9月18日 5時) (レス) id: b2eef820f6 (このIDを非表示/違反報告)
小夜乃(プロフ) - 折原さん» わわ……お恥ずかしい(。-_-。) ありがとうございます! (2015年8月17日 11時) (レス) id: 60d59de54f (このIDを非表示/違反報告)
折原(プロフ) - 初コメ失礼致します。前作から読ませてもらってとてもキュンキュンしてます…!あの、誤字を見つけたのですがThe future22 side.youのとこ喋るか食べるか だと思うんですけど喋るか話すかになってますよ!; (2015年8月17日 6時) (レス) id: bd9142f9d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小夜乃 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2015年6月19日 21時

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