【実.況.者】 旦那と嫁の一週間。 【コ.ジマ.店員】

The future2 ページ2

「…おーい、起きてくださーい」




ゆさゆさと体を揺すぶられる。
もう、寝かしといてくれ。今日は休日のはずだ…!



「コジマさーん。起きてくださーい!」
「んん…っやめて」



ぐるっと体を回転させ、毛布を頭まで被る。
そのままもぞもぞしていると、声の主がバサッと布団を剥いだ。



「うう、寒っ!」
「起きないコジマさんが悪いんですよー」




そう言って髪を耳に掛けながら、布団をばさばさとして畳む彼女の姿。



「…Aちゃん。おはよー」
「おはようございます。ご飯できてますから、食べちゃってください」
「ええー、まだ昨日のが残ってるー。お腹に入らなーいよー」
「…はあ、昨日何時まで生放送してたんですか」




呆れたようにつぶやく彼女。
数年前までは「コジマさんの生放送が生きがいです!」 とか言ってたのに…!(言ってない)
まあ、確かに昨日は日付が変わってもまだ生放送をしていた。
俺が悪いと思う。
ちなみにその時に夜食と一緒に酒もごくごくしていたので、何かが腹からでてきそうだ。



「…朝ごはん何?」
「普通に、和食です」
「おおーさすが!」



なるべくヘルシーなものが食べたいと思っていた。
うん。さすがってとこ!



「ちょ、ちょっとどうしたんですかいきなり!」
「ううんーなんでもない!」



ぎゅっと彼女に抱き着く。
少し焦って布団を落とす姿が見えたが、そんなのお構いなしだ。



空白の数年を埋めなくちゃね。
ね、俺の嫁さん!

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