episode08 ページ10
結局、私が足を引っ張りに引っ張ったせいか、
私たちの班が最下位だった。
罰という名のペナルティは、1週間放課後掃除だった。くそう。
うんざりしながら、解散した私たち
今日は叫び疲れたから、とっとと家に帰ろうと足を進めた時だった
「 A 」
「 ？ 」
「 …久しぶりに、一緒に帰らねえか 」
「 ！、うん、もちろん 」
轟くんからのお誘いに、私は頷いた
遊園地からの、少し距離のある下校を、久しぶりに轟くんと過ごせる
「 昔みてえに、焦凍って呼ばないのか 」
「 ……何か、恥ずかしい 」
私がそういえば、少し不服そうにする轟くん
でも、原因が自分にある事からか、何も言い返してこない。
「 徐々にね 」
電車が停車して、私達は乗り込む
「 轟くんは、久しぶりに会ってから下の名前で呼んでくれるね。ずっと お前 だったから嬉しい 」
「 …俺も、下の名前がいい 」
少しむくれる轟くんに、懐かしさを感じる
「 弟みたい 」
「 …それは、…微妙だな 」
嬉しいような、嬉しくないような表情
私がそんな轟くんを笑った時だった
電車が大きく揺れて、轟くんがバランスを崩した。
ダンッ、と耳元で音が鳴って、ふわりと、鼻をいい香りが掠めた
「 大丈…っ 」
顔を上げたら、目の前に轟くんの、首筋
「 わりぃ、バランス崩した。」
「 や、うん…ダイジョウブ 」
何か、変にドキドキする
顔熱い。今顔見られたくない
「 …息かかって、くすぐってえな 」
「 ご、ごめん。息止める 」
「 いい、大丈夫だ 」
少し可笑しそうに笑う轟くん。
息が、髪にかかる。
「 …小さいな 」
「 だ、男子と女子は…成長に違いがあるからね 」
あまり喋らないで欲しい
私の心臓が、持ちそうにない。
次の駅で、人が少なくなるはず
それまでは、我慢だ。
「 ……離したくねえ 」
「 へ？」
「 いや、こっちの話だ 」
こっちの話って。
気になるじゃんか。
聞かないけど、
「 そっか 」
早く、次の駅につてほしい
まだ、大きく揺れて、轟くんが近くなった
いや、近いどころか、轟くんの首筋に、唇ついちゃってる。
え、どうしよう。息、止めなきゃ。
くすぐったいって、いや、その前に、離れ
「 …っ 」
久しぶりの轟くんは、あまりにもしげきが強すぎる
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夜乃ツキ(プロフ) - バニラバニラさん» 壮大なネタバレ！！！！キャラ崩壊ろきくんですが、ドキドキして頂けたなら嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2019年1月27日 18時) (
レス) id: afb473d78d (このIDを非表示/違反報告)
バニラバニラ(プロフ) - 轟くんとナチュラルに指くわえるのは胸キュンですね！電車でバランス崩して距離がめっちゃ近いのもドキドキしました！ (2019年1月27日 11時) (レス) id: 171a74232b (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - Ｈｙｎｅさん» はじめまして。コメントありがとうございます。今回はばちばちに轟くんがキャラ崩壊していく話なので、飽きずに付き合ってやってください。これからもよろしくお願いします！ (2019年1月26日 22時) (レス) id: afb473d78d (このIDを非表示/違反報告)
Ｈｙｎｅ(プロフ) - はじめまして。轟くんと夢主ちゃんが可愛い！続き楽しみにしています。 (2019年1月26日 15時) (レス) id: f2fe0e322f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜乃ツキ | 作成日時：2019年1月25日 22時
