episode43 ページ48
レッスン室のドアノブを握ったり離したり。
ここについてから、
僕はずっとそんな調子で、那岐に会うのに気まずさを感じていた。
｢ … ｣
ずっとこのままいる訳にも行かない
それは、十分わかってるんだけど
「 何してるの？」
｢ うわっ、な、那岐！？｣
ぼくは開いた扉、目の前に現れた那岐から距離をとるように退いた
｢ …なあ、姉貴 ｣
｢ ぼくは、那岐の姉貴じゃない ｣
｢ もう、やめよう ｣
那岐は、今にも泣きそうな顔でそう言う
｢ わかってる、全部おれのせいだって。
わがままを言ってるのを承知で… ｣
｢ 那岐 ｣
ぼくはぐっと、那岐の胸元に拳を突きつけた
｢ あの頃の、Aはもうここにはいない。
今ここにいるのは、弟のかわりのぼくじゃない。アイドルとしての、清だ ｣
｢ 無茶だ！いずれバレる、そしたら！｣
｢ ぼくが！！｣
張り上げた声に、那岐が揺らぐ
｢ ぼくが、Bulletに居たいんだ。
これから迷惑をかけることになるかもしれない
それこそ、バレたらどうなるか分からない
ぼくの、わがままだ 」
｢ 危険すぎる！姉貴、頼むからっ ｣
｢ 信じてよ ｣
ぼくは、小さく笑った
「 …清、私を信じて 」
「！！」
那岐は、ぐっと何かを抑えるように黙り込んだ。それから、ぼくの手を握る
｢ …ごめん、姉貴 ｣
｢ 姉貴じゃない。それに、ごめんじゃなくて、ありがとうだろ ｣
｢ …清、ありがとう ｣
もう、あのころの双子はもういない
でも確かに、Aも清も、ここにいる
先生、教えて
ぼくはこれで、間違ってないよね。
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夜乃ツキ(プロフ) - たばねさん» 応援ありがとうございます！ (2019年1月19日 23時) (
レス) id: afb473d78d (このIDを非表示/違反報告)
たばね - 頑張ってください！ (2018年9月29日 17時) (レス) id: 42ec3060fa (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - moriamiさん» コメントありがとうございます。まったり過ぎるとは思いますが、そう言って頂けると幸いです。今後とも頑張りますので、応援の程よろしくお願いいたします。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花さん» ありがとうございます。お褒め頂けるとインスピレーションが湧きます。( 此奴 )頑張りますね。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
moriami(プロフ) - これからも、まったり更新待ってます！ (2018年7月28日 21時) (レス) id: c093c53a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜乃ツキ | 作成日時：2017年11月26日 22時
