episode41 ページ45
ただ、その一言が欲しかっただけなのかもしれない
ぼくはただ、誰かに気づいて欲しかった
「 おーい、清 」
「 え、あ…何、蒼太 」
昼の時間。蒼太と一緒に屋上で昼ごはんを食べる
いつもいる冬志郎は、別件があるらしく今日は来なかった
「 ぼーっとして、どした？」
「 いや、何でも 」
「 …清ってさ、前より笑うようになったよな 」
蒼太はそう言ってぼくをじっと見た
「 それは 」
そうかもしれない
「 …なあ 」
「 ん？」
ぼくはパンを頬張りながら、蒼太に目をやった
「 俺さ、お前のこと好きだよ 」
「 …っごほ、げほ。な、何急に。ほもか 」
突然の告白に噎せたじゃんか
「 じゃなくて、そろそろ。俺にも話してくれたっていいじゃん。お前の抱えてたもんとか 」
「 え 」
ぼくはこの学校に来て、そんな素振り一度も見せたことなんてなかったはず。
「 俺さ、ずっと、どうしたらお前、俺の事もっと信用してくれるかなって、考えてたんだ。何度も、聞いてやろうかと思った。
でも
お前が、自分から話すまで待とうって 」
蒼太の目は、やけに真っ直ぐで
「 でも、もう待てない。
俺だってお前のことちゃんと理解してやりたい。俺、お前の本当の友達になりたい。上辺だけなんて、もう嫌だ 」
ずっと、悩ませてたのか
そんなことで。
「 …ふ、あはは 」
「 な、何笑ってるんだよ清 」
「 いや 」
ぼくは臆病者だ
バレてはいけない。
それ以前に、友達を失うことが怖かった。
「 いいよ、わかった。でも条件がある 」
「 条件？」
「 うん、条件。
ぼくと、友達をやめないこと 」
でももう、逃げるのはおしまいだ
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夜乃ツキ(プロフ) - たばねさん» 応援ありがとうございます！ (2019年1月19日 23時) (
レス) id: afb473d78d (このIDを非表示/違反報告)
たばね - 頑張ってください！ (2018年9月29日 17時) (レス) id: 42ec3060fa (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - moriamiさん» コメントありがとうございます。まったり過ぎるとは思いますが、そう言って頂けると幸いです。今後とも頑張りますので、応援の程よろしくお願いいたします。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花さん» ありがとうございます。お褒め頂けるとインスピレーションが湧きます。( 此奴 )頑張りますね。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
moriami(プロフ) - これからも、まったり更新待ってます！ (2018年7月28日 21時) (レス) id: c093c53a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜乃ツキ | 作成日時：2017年11月26日 22時
