episode36 ページ39
昨日は結局、会話もなく眠りについた
と言うより、ぼくが一方的に避けてただけなんだけど。これじゃあ、意識してるみたいじゃないか
「 はあ〜〜 」
「 初ライブで緊張してんのか？」
「 してるわけないじゃん 」
ぼくはむっとして流星を見た
「 ずっと気になってたんだけど 」
「 あ？」
「 清は、九条天とどういう関係なのかなって 」
突然の問いに、ぼくは驚いた
「 弟だろ 」
流星は何言ってるんだとでも言いたげな目で那岐を見る
「 前に言ってたよね。
九条天は兄じゃないし、清は弟じゃないって。だから、気になってたんだ 」
「 それは… 」
ぼくは、本来は九条天の弟を名乗らなきゃいけない
それでも、弟じゃないと否定するのは
ぼくが九条天の事を
「 …っ 」
ぼくは思い切っきり、自分の頬を引っぱたいた
「 ぼくは、九条天のおとうとだよ 」
もう、考えるな。
考えたって意味無いんだから
ぼくは、ぼくでしかいられない
それはもう、弟が居なくなったあの日に、ぼくに定められた運命なのだから
「 なんでそこまで 」
「 ？ 」
那岐が泣きそうな顔をしていることに、ぼくは驚いた。何で、そんな顔してるのさ
「 Bulletさん、お願いします 」
楽屋にスタッフさんが呼びに来て、ぼくたちは一つ返事をして楽屋を出た
「 おい、私情をライブに挟むなよ 」
流星が、ステージに出る前、ぼくたちにそう言った。わかってる。
「 うん 」
ぼくたちは向き合う
目を見つめあって、そして
「
「 射止める、だよね 」
「 わかってんじゃねーか。行くぞ 」
それぞれ、拳を突き合わせる
「 俺たちの初舞台、全員射止める。行くぞ！」
「 っしゃあ 」
ぼくたちはステージへと歩き出す
TRIGGERの放ったBullet
誰も逃げることなんて許されない
全部ぼくたちが射止める
「 先生、見てて 」
ただ、それだけでいい
それだけでいいから
他には何も、望まないから
ぼくだけを見て、特別でいて
「 初めまして、Bulletです 」
本当にただ、それだけでいいんだ
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夜乃ツキ(プロフ) - たばねさん» 応援ありがとうございます！ (2019年1月19日 23時) (
レス) id: afb473d78d (このIDを非表示/違反報告)
たばね - 頑張ってください！ (2018年9月29日 17時) (レス) id: 42ec3060fa (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - moriamiさん» コメントありがとうございます。まったり過ぎるとは思いますが、そう言って頂けると幸いです。今後とも頑張りますので、応援の程よろしくお願いいたします。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花さん» ありがとうございます。お褒め頂けるとインスピレーションが湧きます。( 此奴 )頑張りますね。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
moriami(プロフ) - これからも、まったり更新待ってます！ (2018年7月28日 21時) (レス) id: c093c53a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜乃ツキ | 作成日時：2017年11月26日 22時
