episode33 ページ36
「 ん、っわあ！？ 」
ぼくは慌てて口を塞ぐ。
「 び、びっくりした。え、何で先生一緒に寝てんの 」
いつの間にか寝て、目が覚めたら、目の前には九条天の顔。唇が、触れそうな距離
って、何考えてるんだぼくは
とりあえず、ベッドから出ようと動く。
けど、腰がガッチリとホールドされてる
「 嘘だろ 」
ぼくはため息をついて、抜け出すことを諦めた。まじまじと、目の前にある九条天の顔を見つめる。
すごく、きめ細やかな肌に、綺麗な寝顔。まつげ長いし、髪サラサラだし
少しだけ、頬に触れてみる
そんでもって頬ぷにぷに。
「 ふっ、かわい 」
久々に、こんな時間にまともに九条天の顔を見た。
どこかで、喜んでいるぼくがいる
にしても、いつの間に帰ったんだろう
流星と那岐が送ってくれたのかな
後で一応礼言わなきゃ
「 起きてたの 」
「 うおっ 」
当然声がして、ぼくは驚く
少しまだ眠そうな目で、ぼくを見る
「 ま、まあ 」
「 …ごめんね 」
と、思ったら、腰をホールドしていた九条天の腕が、ぼくを抱きしめた
「 え、は？」
「 帰るって行ったのに、帰らなかったでしょう。そのせいで、君を沢山待たせた 」
九条天は、小さく息を吐く
「 …寝落ちしたんだよ 」
「 寝落ち？」
「 帰る前に、楽の家に行ったんだ。その時、寝落ちした 」
九条天の今の小さなため息は、自分に呆れてるため息だったのか
「 ふ、あははっ 」
「 何笑ってるの 」
「 ぼくも、昨日寝落ちしちゃったんだ。
お相子だ。まあ、ぼくはいつの間にか帰ってたけど 」
「 ボクが迎えに行ったんだよ 」
「 先生だったのか 」
まだ九条天は離れないし、声が近いし、耳に息がかかってくすぐったい。
でも、凄く嬉しい
「 先生、おかえり 」
「 ん。ただいま 」
やっと、九条天と話せた
「 A 」
「 び、びびった。急に名前で呼ぶ… 」
「 おかえり 」
やっと、九条天が
「 …ただいま 」
帰ってきた。
ぼく、頑張るから。
あんたが笑っていられるように
例え、あんたがあの時、申し訳なさそうにぼくを見ていた理由が
どれだけ、残酷な理由だったとしても
ぼくは、あんたのためだけに歌って踊る
だから、どうか
「 もう、帰ってこないかと思ったわ 」
「 …帰るよ。何があっても、どこに居ても 」
もう、離れないで。
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夜乃ツキ(プロフ) - たばねさん» 応援ありがとうございます！ (2019年1月19日 23時) (
レス) id: afb473d78d (このIDを非表示/違反報告)
たばね - 頑張ってください！ (2018年9月29日 17時) (レス) id: 42ec3060fa (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - moriamiさん» コメントありがとうございます。まったり過ぎるとは思いますが、そう言って頂けると幸いです。今後とも頑張りますので、応援の程よろしくお願いいたします。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花さん» ありがとうございます。お褒め頂けるとインスピレーションが湧きます。( 此奴 )頑張りますね。 (2018年8月9日 12時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
moriami(プロフ) - これからも、まったり更新待ってます！ (2018年7月28日 21時) (レス) id: c093c53a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜乃ツキ | 作成日時：2017年11月26日 22時
