episode102 ページ42
「 今日は来てくれてありがとう！」
黄色い歓声が、会場を響き渡る
相変わらず、TRIGGERは凄い
そして、そのTRIGGERの兄妹グループ
“ BEGINNING ”
負けていられない。
BEGINNINGは、TRIGGERの隣に居なきゃ
決して、差なんて付けちゃだめなんだ
追い越すくらいの勢いじゃなきゃ
「 私たちは、BEGINNING 」
「 ああ 」
「 はい 」
「 大好きだよ、二人とも 」
奇跡は起きないと、どこか諦めかけていた
でも、諦められない理由があった
今、この場所に立つこと
目の前にある景色を見ること
信じてくれているみんなの元へ、自分の足で、帰ること
「 行こう。もう、二度と立ち止まらない 」
私たちの、リスタート
「 出てこいよ！」
楽さんの声に導かれ、ステージの上へと足を踏み入れる。
一歩、二歩と、確実に
「 何で 」
近づけば近づくほどに、呆気に取られた天の表情が良く見える
「 お待たせしました 」
私は、そんな天に向かって笑ってみせる
天は潤む瞳を逸らしてから、上を見上げる
暫くしてから、一つ息を深くついて、私を見た
「 随分待たせてくれたよね 」
「 うん 」
「 …ごめん 」
「 今は、目の前にいるファンを笑顔にしよう。天がそんな顔してたら、皆心配しちゃうから 」
私は大きく息を吸って
「 お待たせしました。新生BEGINNING、再び参上！もう、立ち止まらないから 」
私は、人差し指を前に突き出す
「 ここからが、私たちの新しいスタートです 」
一度は、もう無理だと思った
それでも、諦めきれなかったのは
「 …っ、この景色を 」
涙が溢れて、こぼれ落ちる
それでも私は、笑顔を絶やさない
「 もう一度皆と見たかった！
信じてくれてありがとう。
待っていてくれてありがとう！
もう、感謝してもしきれないや 」
イントロが流れ始めて、私は涙を拭う
「 TRIGGERも、一緒に歌おう 」
「 ああ 」
「 おう 」
私は、天に手を差し出す
「 もちろんだよ 」
手が重なって、笑顔が重なる
この時を、私は待っていたんだ
YUIさんが来たあの日、私は決意した
もう投げ出さないと
その為に、誰とも会わないと決めた
きっと、甘えてしまうから
苦しみを超えた先に見たこの景色は、私はもう二度と忘れない
「 ーーー♪ 」
たくさんの人に、感謝を
信じてくれたみんなに
待ってくれていたみんなに
支えてくれていたみんなに
そして、大好きな君に
感謝を
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夜乃ツキ(プロフ) - ゆりりあさん» コメントありがとうございます。キャラ崩壊しまくりな天ですが、そう言っていただけると幸いです。ゆりりあ様のリクエスト、応えさせて頂きますで、今しばらくお待ちください。今後とも頑張りますのでますので、よろしくお願いします。 (2018年3月17日 23時) (
レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりあ - 天くんがすごく優しく、カッコいい感じが出ていてすごく好きです。もしできたら、撮影で執事の格好の天とメイドの格好の夢主とのイチャイチャを書いてほしいです。 (2018年3月17日 9時) (レス) id: b4acc91cdf (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - ニヤけさん» コメントありがとうございます。これからも、天くんを見てニヤニヤドキドキしてもらえたら嬉しいです。頑張りますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。 (2018年2月10日 16時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ニヤけ - この作品見てから天くん見るたびニヤけちゃう (2018年2月6日 4時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - 萌さん» コメントありがとうございます。女キャラは全てオリジナルなので、好きになってくださってありがたいです。今はまだ、夢主と恋梅の関係がピックアップされていましたが、奏音と夢主の関係も、いずれ書けたらと思っています。今後とも、よろしくお願いします。 (2017年11月12日 3時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜乃ツキ | 作成日時：2017年9月17日 1時
