episode72 ページ3
ボクがAの家についた頃には、家の電気が全て消えていた。
なのに、扉の鍵は開けっ放し。
「 …自覚あるの、あの子 」
ボクはガチャりと音を立てて、勝手に家の中へと足を踏み入れた。
不法侵入？違うよ。
リビングにつくなり、小さな寝息がソファの方から聞こえてくる。近づけば、案の定ソファで寝ているA
「 …沢山、泣いたんだね 」
暗くて良く見えないけど、頬が濡れているのが分かる。
そっと頬に触れてみた
「 …ん、天？」
「 ごめん。起こしたね 」
Aは目を擦りながら、体を起こす
「 夢、見てた 」
「 何の？」
「 …私が、居なくなる夢 」
「 何て夢見てるの… 」
でも本当に、今のAを見てる限りじゃ、いなくなってしまいそうだ。
それくらい、とても
「 A、大丈夫？」
「 うん、大丈夫 」
「 嘘はダメだよ 」
とても、儚く笑う。
「 …天、私、やっぱり天と付き合うの 」
「 やめる、は聞かないからね 」
「 … 」
やっぱりね。
ボクは一つため息をついて、Aの手を握った
「 何、言って 」
「 …私と居ると、ろくな目にあわないよ 」
「 何で？」
「 お母さんも、おばあちゃんも…私の大切な人は、皆 」
「 居なくなる？」
口を閉ざしたAは、下を俯く
「 顔上げて 」
ボクがそう言っても、Aは顔をあげない。相当、応えてるんだろうな。
少し強引に、Aの顎を持ち上げる
今にも泣きそうな、Aの顔。
「 何、流行りの顎クイ？」
なのに、Aは震える声で、無理に笑いながら巫山戯た。
昔から変わらない、ボクの幼なじみ。
ボクの、恋人。
「 そうだね 」
ボクはそっと、唇を重ねた。
「 んっ！？」
やっぱり、来て正解だった。
今のAじゃ、何をしでかすか分からない
ボクはAの股間に片膝を置いて、酸素を求めて口を開いたAの口の中へ、舌を入れた
「 んっ、ぅ…天、っあ 」
静かな部屋に、雨の音と、甘い水の音が聞こえる。
そっと口を離せば、Aはボクにもたれかかった
「 は、はあ… 」
「 何、息切れしてるの？」
「 はあ！？馬鹿でしょ天！いつどこでマスコミが見張ってるのかわからないのに、こんなっ 」
「 暗いけど分かるよ、今A、顔真っ赤でしょ 」
「 なっ、馬鹿！」
ボクは小さく笑ってみせる
「 いつも通りのAだね 」
Aは驚いた顔をしてから、ふわりと笑った。
「 聞かせて、A 」
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夜乃ツキ(プロフ) - ゆりりあさん» コメントありがとうございます。キャラ崩壊しまくりな天ですが、そう言っていただけると幸いです。ゆりりあ様のリクエスト、応えさせて頂きますで、今しばらくお待ちください。今後とも頑張りますのでますので、よろしくお願いします。 (2018年3月17日 23時) (
レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりあ - 天くんがすごく優しく、カッコいい感じが出ていてすごく好きです。もしできたら、撮影で執事の格好の天とメイドの格好の夢主とのイチャイチャを書いてほしいです。 (2018年3月17日 9時) (レス) id: b4acc91cdf (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - ニヤけさん» コメントありがとうございます。これからも、天くんを見てニヤニヤドキドキしてもらえたら嬉しいです。頑張りますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。 (2018年2月10日 16時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
ニヤけ - この作品見てから天くん見るたびニヤけちゃう (2018年2月6日 4時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃ツキ(プロフ) - 萌さん» コメントありがとうございます。女キャラは全てオリジナルなので、好きになってくださってありがたいです。今はまだ、夢主と恋梅の関係がピックアップされていましたが、奏音と夢主の関係も、いずれ書けたらと思っています。今後とも、よろしくお願いします。 (2017年11月12日 3時) (レス) id: 95fbf1c3a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜乃ツキ | 作成日時：2017年9月17日 1時
