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《銀時 サイド》
「最近見かけないネ。A」
「そうですね……。ここんとこ万事屋にも、僕んちにも顔出さなくなりましたからね。」
「おや、アタシの所もだよ。忙しいのかしらねあの子は。」
ばあさんの店でAの事で話が盛り上がる神楽たち。
ここ最近、Aを見かけない。
あいつの事だからどうせ無理でもしてるんだろう。籠もりっきりで仕事してたり、あの頃のまんまだからな…。
「心配いらねぇよ。そのうちひょっこり顔を見せるだろうよ。」
「そうですね。たまには僕等から屯所まで足を運びましょう。」
「この前、Aが酢昆布好きって言ってたネ。いっぱい持ってくるアル!」
たまに寄って見るか…。
「銀さん、誰だい?その…Aって言う人。」
話に入って来たのは、この前ばあさんが雇ったガキの清太。
何でも、あの吉原の花魁に合うためにお金を貯めてるんだと。母さんかもしれねぇって。
こいつ俺の財布を盗むくらい必死だった。
「ん?まぁ…俺の彼女……」
「「彼女のかの字すらねぇよ/アル!オメェは!!」」
痛ってぇーな…。護衛隊かよてめぇら。
そう言ってりゃあガキは納得するんだよ。
事はなるべく収まるんだよ。
「ごめん、銀さん。言ってる事丸聞こえ何だけど…。俺そう言われても多分信じて無かったよ。」
「何?俺、ガキにも信用されないの!?俺に彼女居るくらいそんなに可笑しいか!」
「普段から騙すような事をするからですよ。
狼と少年みたいにね。」
あの財布の中身を嘘ついて騙そうとした奴か?
これだからガキは一度騙されたくれぇで、心閉ざそうとするから厄介だ。
「もう、銀さん!話逸らさないでくれよ。誰なんだAさんって!」
「清太、Aはここらで有名な女医だよ。
おまけに別嬪の花さ。」
とばあさんが中々話し出さない俺の代わりに説明した。
「へぇ、俺の母ちゃん程じゃないな。うちの母ちゃん吉原一の花魁だぜ?」
ほぉ…、言ってくれるじゃねぇか。
「あいつは花魁よりの高嶺の花だぜ?
似合わない荒れ地に咲いているがな。
何度雨に打たれようが、風に吹かれようが
凛々しく気高い。そう簡単に折れない奴だよ。」
「じゃあ紹介してくれよ銀さん!」
「いいぜ。絶対お前もそう思うさ。」
まずは吉原に行って、事を済ませてからだな。
「(Aさんにベタ惚れですよね…銀さん。)」
「(銀ちゃんの片思いアルなぁ…。)」
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目覚まし時計の針 - 関西弁の赤髪キャラ…あれ…なんか天国が見えr((( (2022年9月10日 18時) (レス) @page38 id: 0727e3cb02 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - イチゴミルクさん» はじめまして!読んでくれてありがとうございます!長い間ずっと更新していなかったので、待たせてしまった事の申し訳無さと、それでも読んでくれて、応援のメッセージをくれる方が居てくれた嬉しさでいっぱいです。残りの物語を更新出来るよう頑張ります! (2022年7月5日 7時) (レス) id: f190ad2f2f (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク(プロフ) - 初コメ失礼ッ!最近見始めたばかりなのですが京都弁夢主ちゃん可愛いしかっこいい…!あと,設定見た瞬間に,楠本…あ,私の苗字…え,運命?((()夢主ちゃんお嫁にもろてm((()更新頑張って下さい!応援してますッ (2022年7月3日 21時) (レス) @page3 id: 4b77fe0276 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月 - いえいえ!いつも楽しく読ませていただいてます!これからも頑張ってください!! (2019年11月3日 18時) (レス) id: 7a59223088 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 蒼月さん» コメントありがとうございます!!毎回読んで頂き、こちらとして励みなります! (2019年10月28日 17時) (レス) id: fe3feae032 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾葉メグ | 作成日時:2019年10月21日 6時