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戦後。 ココ&レオン ページ39

焼けた大地は争いの存在を痛々しく表す。
レオンは自身の好奇心の発散にふふんと満足気に笑った。
一方そんなレオンにココは溜息を吐いた。

「ふ、余裕だったゾ。」

『レオさん…ホンマに辛いんは戦後処理なんですけど。』

目の前に積み上げられた書類一枚一枚に刻刻とココは万年筆を滑らせる。
二人がぽつぽつと会話を続けていると、重々しい扉にノック音が響いた。
レオンが承諾すると蝶番が開閉する。

「レオン、ココ。今時間の都合はどうだ?」

茶髪を靡かせたヴェルト、そしてヴィッセンがこの部屋に入って来た様だ。

『あー…大丈夫やで、どしたん。』

「どうしましたか、苦虫を噛み潰した様な顔をして。」

ふん、知っていてそう述べると嘲笑う素振りを見せたヴィッセン。
ヴェルトはそれを無視すると話を続けた。

「件の共和国と此方(帝国)が外交を行った。」

「フム、それで?」

レオンが結果は見えていると興味の無さそうに問うとヴェルトは軽く舌打ちをした。

「戦争直行ルートだ。宣戦布告はされていないが、何時されるか未明。むしろ此方からしようと上は息巻いている。」

「やはりか。あのクソ外交官消えてくんねえかな?初手空爆安定だゾ!」

その時、ヴィッセンが割り込むように口を開いた。

「嗚呼、今回は上から指令が出ていまして。何でも前線に出るのは我々の部隊の''殲滅禁止''だとか。」

『…は?』

ヴィッセンが聞いた事によると、我々はどうやら目立ち過ぎたらしい。
無傷での殲滅と言う大立ち回りは影響があったらしく今回は奴等のサポートと言う形で戦争への参加。
我々が居ないと即潰れる弱小国家が?
良い度胸をしているでは無いか。

「つまり我々は黙ってサポートをしろと。」

「そうは言っていません。要は権力を示す導にするのです。良いですか、最初に我々は不利に回るでしょう。後に頃合を見て兵士の印象に強く残る様に暴れます。そうすれば視線も多少なりとも改善される…と言うのが狙いですが。駄犬はそう簡単に変わりません…本当に獣臭い。」

鼻をハンカチで覆ったヴィッセンはそう述べた。
試す価値はある。

「成程、今回はその提案を受理しよう。各自に伝えてくれ。一週間程度の休暇はやるからな。勿論書類はあるがな!」

既に書類の屍となったココとレオンに交互に目線を配ると二人は冷ややかな目線をレオンに向けた。

他の人間にも伝えてきます、そう言うとヴェルトとヴィッセンは退室した。


戦争の開幕は近い。

終息の茶会 ヴェルト&ヴィッセン→←白夜叉という者



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味噌田楽(プロフ) - 更新しました。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
味噌田楽(プロフ) - 更新します。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 三ツ星優星さん» 了解しました。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 15069fcb1b (このIDを非表示/違反報告)
三ツ星優星(プロフ) - 柊 琥珀さん» メモ欄のお知らせです。追記も少ししたので閲覧お願いします(。・ω・)ゞ (2021年3月14日 0時) (レス) id: b581edf190 (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 三ツ星優星さん» お知らせってどこのお知らせですか? (2021年3月13日 21時) (レス) id: 15069fcb1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:参加者様一同 x他6人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ikatomo/  
作成日時:2021年1月24日 0時

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