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落ちる月の太陽 月詠天祢&月詠夜宵 ページ34

彼女が見ている先には戦争が始まっていた。
彼女はそんな様子をキラキラとした目で見ていた。
その様子は他人から見れば微笑ましくも、狂ったようにも見えた。


ルーヴ…いや世界とは遠く離れた空の上、天上世界

その天上世界治める太陽を司る女神の天照大御神と月を司る、または夜を統べる神として崇められている月読命が居た。


「月読命‼アレってなんだと思う⁉」
「天照ねぇ様…そんなにはしゃいでたら地上に落ちてしまいますよ」

ハァと白銀の髪を揺らしながら月読命は溜息を吐いた
本当にこんな明るい人が天上世界治めてもいいのだろうか、そんな事を思いながらも彼女はシャラシャラと簪の音を立てながら地上を見た。

その目は酷く冷めきっており恐怖をも感じる程だった
「(愚か…同じ種族同士が本能のままに動き、生に縋り付く。そんな愚かな生き物を何故ねぇ様は愛しているのでしょうか)」
サファイアとアメジストのような瞳を太陽の女神に移す。太陽の女神の表情はとても柔らかく太陽のような眩しさをも感じられる程だった。

「(いや、天照ねぇ様が幸せならどうだったいいか…
ねぇ様に近づく者は誰であろうと許さない。ねぇ様は私だけのものなんだから)」
月の女神は太陽の女神に酷く重い、狂った愛を向けていた。太陽の女神はそんな事など気づく事は無いだろう。


「もっと間近で見てみたいなぁ……そうだ‼」
天照大御神はそう言って三種の神器を身につけて飛び降りようとした。
「いきまーす‼」
「ま、待ってください‼」
月読命は天照大御神を止めようと腕を掴むが、月読命もそのまま落下していった。







空には美しき二人の神が落下していた。




戦場には大きな音と同時に大きな穴ができていた。
その場にいた者が見たのはこの世の者とは思えない程の美しい白銀の少女がいた。

愚か者は彼女に手を伸ばした。そんな穢れたものを彼女は自身に触れさせる事などもっての外だ。


「我に触れるか…いいだろう、その度胸だけは褒めてやろう。だが、貴様のような穢れが我に触れるんではない」
彼女は手を小さく叩くと愚か者が伸ばした腕は消滅した。ギャーギャーと穢らわしい声が聞こえる。月読命はそんな声を聞き顔を歪ませた。


「それよりここは何処だ?…!ねぇ様はねぇ様は何処!?」
彼女は辺りを見回すが天照大御神は何処にも居ない。
刹那、彼女の体の中で違和感を感じた

「ん?ここ何処?」
頭の中で愛おしき太陽の女神の声が聞こえた。

落ちる月の太陽→←動かない拷問官



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味噌田楽(プロフ) - 更新しました。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
味噌田楽(プロフ) - 更新します。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 三ツ星優星さん» 了解しました。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 15069fcb1b (このIDを非表示/違反報告)
三ツ星優星(プロフ) - 柊 琥珀さん» メモ欄のお知らせです。追記も少ししたので閲覧お願いします(。・ω・)ゞ (2021年3月14日 0時) (レス) id: b581edf190 (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 三ツ星優星さん» お知らせってどこのお知らせですか? (2021年3月13日 21時) (レス) id: 15069fcb1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:参加者様一同 x他6人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ikatomo/  
作成日時:2021年1月24日 0時

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