宇宙的恐怖 ページ30
しばらく黙ってこの様子を見ていると、カイコが発するノイズ音に混じり言葉も聞こえてきた。
「ザザッ、ザザッザザ……リンネテンセイハクミ――――ガガ、ザザ、コマレタチキュウノワナウィルスハム、ジジッザザザザ、シケラノイノチトナリテガメンノムコウカラガイアガソラヲクラウ――――ピー、ガッガザザッザザ、ザ――…」
支離滅裂だ。聞き取りにくいし。
そう思いながらもヨナグニサンはワクワクしていた。それはカイコを見つけたときと同じワクワクであった。
まだ精神力がある敵兵達がカイコを襲うも、カイコは小柄ながらも敵兵達をなぎ倒していった。
「……最後の最後はボーッと、見てるしかなかった……な」
彼の言葉の言うとおり、最後の最後はカイコが全てやったのだ。
「ぇえっと、カイコ…………――――ッ!?」
カイコのそばまで行き肩に手を当て無い目を合わせた。
……いや、本当に目があった。
ヨナグニサンは一瞬固まった。無い目が本当に合っているからだ。
「ぉ、おぉ…………」
よくよく見ると左目だけある。右目はない。
あぁ、そりゃあ……普通の人は逃げ出すだろうな。とヨナグニサンは思った。
まさに宇宙的恐怖。
「ワレハヨナグニサンサマニケイイヲヒョウスル」
その言葉の後左目はスッと消え、さっきのカイコになった。
「……」
「ザ――…」
「え、『何かあった?』だって……?いや、ないよ。敵兵達は皆死んだし逃げた」
この一件でヨナグニサンが更にカイコに対し興味を持ったのは言うまでも無いだろう。
「……やることは全部終わった。それじゃあ行こう」
「――――!」
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味噌田楽(プロフ) - 更新しました。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
味噌田楽(プロフ) - 更新します。 (2021年6月1日 21時) (レス) id: 9f9b8eea81 (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 三ツ星優星さん» 了解しました。 (2021年3月14日 0時) (レス) id: 15069fcb1b (このIDを非表示/違反報告)
三ツ星優星(プロフ) - 柊 琥珀さん» メモ欄のお知らせです。追記も少ししたので閲覧お願いします(。・ω・)ゞ (2021年3月14日 0時) (レス) id: b581edf190 (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 三ツ星優星さん» お知らせってどこのお知らせですか? (2021年3月13日 21時) (レス) id: 15069fcb1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:参加者様一同 x他6人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ikatomo/
作成日時:2021年1月24日 0時