【募集企画】とある最強の独立大隊。＜本編＞

三条宗近の刀 ページ20

龍祁は余裕のある体制を見せ、大らかな笑みを浮かべる。




「はっはっは。
三条宗近の手により打たれし三条派の太刀。龍祁宗近が一振り」




龍祁が途端、化け物じみた超越な身体能力で勢いよく跳ね上がる。
敵兵は空を飛び、遥か50、60メートル上空にいたが跳躍し斬りつけた。バランスが崩れる敵兵に、もう一度刀傷を切り刻む。

悲鳴を上げる敵兵を無視し、刀の手持ちを変え柄で勢いよく腹を叩き地上へと落とす。地面に近づく敵兵を追いかけるかのように龍祁は宙で体制を変え柄に手を置き落下した。

あおられる新選組の羽織。
龍祁の長い髪は空を泳ぐ。



落下速度を速め敵兵との距離が縮まり地に落下する直前、心臓を勢いよく斬りつけた。其の時、白色の龍によく似た模様が空に浮かび上がり、敵兵は絶命した。
10秒足らずで、敵兵の能力を発動させることなく敵兵が抵抗する間も与えずして斬り殺す圧倒的強さ。


誰もが何も言えずにいると、龍祁は動いた。
べっとりと付着した血を振り落とすかのように刀を振る。

目の前の強者に誰も何も言えなかったとき、また龍祁は笑みを浮かべた。




「押して参ろう」



龍祁の言葉に再度場は戦場と化した。

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