Ep,7 ページ7
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「僕が言ったこと、、覚えてますか？」
「え？」
さっきまで町を照らしていた夕日が地平線の向こうへと沈んでいく。
その景色に見とれていると、隣にいたはずのチャンミンの声が後ろから聞こえてきた。
「…まぁ、覚えてなくてもいいんです、ただ僕があなたと来たかっただけですから」
振り向くと、私を真っ直ぐに見ていたチャンミンと目が合う。
完全に消えた夕日に、周りのカップル達がぞろぞろと帰っていくのがスローモーションのように見えた。
「でも、これだけは伝えたくて…」
何を？そう聞こうとしたけれど、私の疑問が声になる事はなかった。
視界が闇に覆われる。
空いていた距離を埋めるように近づいて、私の背に回された長い腕。
「えっ、チャンミ…」
「好きです…ずっと、ずっとAだけを見てきました」
暖かな心地の良い体温。
「Aが僕の事を弟として可愛がってくれるのはすごく嬉しいです…けど、、、」
安心する柔らかい香り。
「弟じゃもういやだ」
いつもと変わらない、でもいつもとは全くの別人の、私の知らないチャンミンがそこにいた。
＿＿＿＿＿＿＿
私の心は綺麗じゃないって…本当にそうなんだよ？
だって私はまだ、諦められていない。
一緒に展望台へ行くはずだったあの人の事を、忘れられない。
今日だって、夕日を見ながら何を思ってたと思う？
…あの人と一緒に来れたらなぁって。
ほら、最低でしょ？
結局、利用してたんだよ。
慰めてくれるチャンミンを、どこまでも優しいチャンミンを。
苦しいよ。
チャンミンの事が好きだから、苦しいよ。
お隣さんとして、大切な弟として。
大好きだから苦しいよ。
『展望台で一緒に夕日を見た二人は…どんな事があっても乗り越えられる、最高のパートナーになるって』
覚えてるから、苦しいよ。
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さちっち(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします(^^) あっ！ユノバージョンも楽しみにしてます〜（≧∇≦） (2017年5月21日 23時) (
レス) id: dc893619d5 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - さちっちさん» こちらこそ温かいお言葉ありがとうございます！そう言って頂けると本当に再開して良かったと思いました^^これからよろしくお願いします。 (2017年5月21日 22時) (レス) id: c80044208d (このIDを非表示/違反報告)
さちっち(プロフ) - 楽しみに待っていました！再開してくださりありがとうございますm(_ _)m (2017年5月21日 22時) (レス) id: dc893619d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作成日時：2017年5月21日 20時
