Ep,21 ページ21
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自分を落ち着かせてからしっかりお使いも済ませて家に帰ると、案の定タイミングを計ったかのようにAがやって来た。
もちろんノックも無しに満面の笑みを浮かべて。
てっきりさっきの事を話されるのかと思ったけど違った。
先輩の事には変わりないんだけど、学校での話とか。
「...よかったですね」
ちょこちょここっちを振り返るから、話の合間に相槌を打つ。
身構えていたからちょっと拍子抜けしたけど、今はちょうどよかった。
じゃないとさっき決めたばかりなのに、もうダメになってしまいそうだから。
......僕は、ちゃんと笑えていますか？
「そしたら〜」
相槌を打った僕に頷いて、またにこにこ笑って話し始める。
僕がどんな事を思っているかなんて、これっぽっちも考えてないんでしょうね。
あなたのその笑顔を見て。
その笑顔が僕じゃない他の誰かのものである事を知って。
あなたを好きだということに気づいて...
...もっと早く気づいていれば、違ったのかな。
今あなたを笑顔にできていたのももしかして...
やめた。
決めたじゃないか。
...僕の事なんて考えてくれなくていいんです。
あなたが笑っていられるなら。
幸せなら。
それだけで僕も幸せだから。
「...？チャンミン？」
「...ゴミが付いてたんですよ...それで、どうしたんですか？」
「あ、そうそう！それでね〜」
今ほどAより遅く生まれた事を後悔したことはない。
こうやって髪に触れることすら簡単にできないなんて。
小さい頃のように何も考えずに抱きつくなんてことも。
もし、Aと同い年だったら...Aより年上だったら。
もっと余裕を持てたのかな、なんて。
試しにもう一度、Aの髪を梳いてみる。
不思議そうにポカッと口を開けて僕を見上げる丸い目。
...こういう表情はまだ僕しか知らないですよね？
変なの、なんでこんな競うみたいなこと...
よく分からないけど、でもね、今はまだ甘えさせてください。
あなたの弟という、誰にもとられない、僕だけの立ち位置で。
もう少しだけ、あなたの弟でいさせてください。
_______________
あなたが幸せならそれでいいって。
僕はずっとあなたの笑顔を見ていたいって。
だから、だからあなたの弟でいると決めたのに。
...どうしてあなたは今泣いているの？
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さちっち(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします(^^) あっ！ユノバージョンも楽しみにしてます〜（≧∇≦） (2017年5月21日 23時) (
レス) id: dc893619d5 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - さちっちさん» こちらこそ温かいお言葉ありがとうございます！そう言って頂けると本当に再開して良かったと思いました^^これからよろしくお願いします。 (2017年5月21日 22時) (レス) id: c80044208d (このIDを非表示/違反報告)
さちっち(プロフ) - 楽しみに待っていました！再開してくださりありがとうございますm(_ _)m (2017年5月21日 22時) (レス) id: dc893619d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作成日時：2017年5月21日 20時
