Ep,17 ページ17
[チャンミンside]
ずっと、見てきたんだ。
笑った顔も、泣いた顔も、怒った顔も…全部。
僕だけが、知ってる。
僕だけが、名前を呼べる。
僕だけが、その瞳に映してもらえる。
…そう思って疑わなかった。
純粋に、隣に住む三つ上の姉の存在が嬉しくて。
ただ、それだけだったのに。
_____________________
いつも通りノックもなしで僕の部屋に駆け込んできたあなたは、とても綺麗な笑顔で。
今まで見た事もなかったその表情に、何かあったのかな？って思う反面、すこし不安が過ぎった。
僕の予感は、結構当たるんだよね。
「チャンミン！チャンミン！私、彼氏が出来たの！」
嬉しそうに弾む声。
「ほら、この前話したでしょ？バスケ部の先輩！！」
うん、聞いたよ。
すごくバスケがうまい先輩がいるって。
いつも通りの、なんてことのない会話に出てきた、ただそれだけの人。
「へぇ…よかったですね」
「うん！ありがと！」
終始笑顔で飛び跳ねるあなたに、僕はそれ以上何も言えなかった。
…彼氏。
今まで好きな人が出来たという話すら聞いた事がなかったのに。
なにより…
僕に何も相談してくれなかったという事実が辛かった。
いつもは何があっても僕に相談しに来たのに。
…僕の思い上がりだったの？
「あ、電話だ！またねチャンミン！」
…応援、しなきゃだよな。
パタリと閉まったドアを見つめたまま立ちつくす。
「…鞄、忘れていってるし」
学校から帰ってそのままうちに来たのだろう。
使い古した鞄が床に置いてあった。
きっとその存在も忘れてしまうくらいに、バスケ部の彼に夢中なんだ。
「明日の朝でいいか…」
かがんで鞄に手を伸ばす。
ポタッ＿＿＿
「…あ、れ……？」
ポタ、ポタッ＿＿＿＿
どうして？
どうして、僕は泣いてるの？
.
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さちっち(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします(^^) あっ！ユノバージョンも楽しみにしてます〜（≧∇≦） (2017年5月21日 23時) (
レス) id: dc893619d5 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - さちっちさん» こちらこそ温かいお言葉ありがとうございます！そう言って頂けると本当に再開して良かったと思いました^^これからよろしくお願いします。 (2017年5月21日 22時) (レス) id: c80044208d (このIDを非表示/違反報告)
さちっち(プロフ) - 楽しみに待っていました！再開してくださりありがとうございますm(_ _)m (2017年5月21日 22時) (レス) id: dc893619d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あき | 作成日時：2017年5月21日 20時
