招待状 ページ19
結局その日は狩りをすることなく、古書店の前でクロロと別れ、帰ることにした。
今日はご飯にはありつけなかったが、面白い人間と会えた為、自分でも分かるほどご機嫌だ。
「〜♪」
どこかで聴いたメロディーをうろ覚えで口ずさみながら小屋へと向かう。
部屋に入るとヒソカは椅子に腰掛け、携帯をつついていた。
ボクが部屋に入るのと同時に携帯から目を離し、にっこりと笑んで口を開く。
ヒ「やあA、おかえり。ご機嫌だね♡」
「ただいま、ヒソカ。」
ヒ「クロロと会ったんだって？どうだった？彼は。」
「情報が早いね。んー、面白いかなァ。少なくともあんな人間、向こうの世界じゃ会わなかったよォ。」
ヒ「そう、それは良かった♢彼も僕のお気に入りだから、食べちゃ駄目だよ？」
「食べないよォ。それにクロロは被食者じゃなくて、捕食者でしょ？」
ヒ「違いないね♡」
ピピッ
そうこう話していると、ヒソカの持つ携帯に通知が入る。
話の流れ的にクロロかな？
さっきまでも恐らくやり取りしてたんだろうし。
ヒ「...♢」
携帯の画面に書いてある内容が意外だったのか、珍しく一瞬驚くヒソカ。
そしてすぐいつものにんまりとした顔で笑う。
ヒ「どうやらあちらも君のことを物凄く気に入ったようだ♡」
そう言って見せてきたのは、やはりクロロからのメッセージだった。
しかもボク宛に。
『A、お前を明日のショーに招待しよう。』
それだけ書かれた短い文面に、きょとん、としてしまう。
ショーとはなんのことだろうか。
あの人のことだから一般的なショーとは違うんだろうけど。
意図が上手く読み取れず、救いを求めるようにヒソカを見上げると、にまっと笑った。
ヒ「クロロ達の言うショーなら、まず間違いなく殺戮ショーだと思うよ♢観客としてではなく、勿論参加者としての招待だけど。」
「殺戮ショーに参加者として招待...？」
ヒ「まあ要するに、それは口実で君に仲間を紹介したいんじゃないかな？あとは...君の実力に興味を持った、とかね♡」
「仲間ってそんなにいるの？クロロとヒソカだけじゃなく？」
ヒ「クロロと僕を含め、13人だね。今回は数人来ないとは聞いてるけど♢僕も不参加の予定だったが、君が来るなら気が変わった。」
実力に興味がある...か。
さっきはそんな素振り見せてなかったのに。
でも、少し嬉しいかも、なんて。
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エンプティ(プロフ) - え、待って東京喰種とHUNTER × HUNTERって私の好きな作品のじゃないですかァ!!!!!しかも男主って、最高ですな!!!! (2020年10月19日 0時) (
レス) id: 136ec5e8ca (このIDを非表示/違反報告)
色 - 凄い良いところで止まっていて続きが気になります...！ (2016年12月26日 1時) (レス) id: 12fc0e6beb (このIDを非表示/違反報告)
Sincerity誠(プロフ) - はじめまして。主人公がとても可愛らしく思いました。語尾が伸びてたりしすぎると少々鬱陶しいですが、そこら辺の配慮がしっかりされていて読み易いし、好感が持てました。更新お待ちしてます。 (2016年11月15日 10時) (レス) id: b5331223fe (このIDを非表示/違反報告)
他力本願(プロフ) - ヒ、ヒソカだと��(ﾟДﾟ) 夢主とヒソカの絡み...ちょーおもしろいです!! 仕事になれるまでずーっと待ってます！ (2015年11月26日 17時) (レス) id: ad557e9716 (このIDを非表示/違反報告)
頼斗-Yorito-(プロフ) - コトミさん» 面白いと言って頂けて嬉しいです(*´ω｀*)ありがとうございます！頑張りますね(^-^) (2015年11月22日 23時) (レス) id: a813bd4cbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：由良 | 作成日時：2015年7月15日 15時
