食事 ページ16
最後に人間を食べてから3日が経っていた。
クゥゥゥゥ...
お腹から間抜けな音が聞こえ、腹をさする。
ボクもリゼ姉ほどじゃないけど、他の喰種よりはよく食べるほうだ。
最近は修行に熱中していたため自然と普段より食べる頻度が減っていたが、身体は正直だった。
お腹、すいた。
「ヒソカ。」
ヒ「ん？なんだい？A」
「ご飯食べてくる。」
ヒ「了解♠今度食べてるとこ見せてね♡」
「ボクが言うのもなんだけど、悪趣味だよねェ...」
そうかい？なんて言いながら手元でトランプを弄ぶヒソカ。
ほんと、変なやつ。
食べてるとこ見たって面白くないと思うけどなァ。
そう思いながらも小屋のドアを押し開け、常人には見えない速度で走り出した。
丁度近くに少し小さめだが、それなりに人口の多い街がある。
前回もそこで狩りをした。
今日もそこに行こう。
「...ついた、っと。んー...？」
着いて早々、違和感。
前に来た時は夜でも結構人通りがあったと思ったが。
広い通りに並ぶ店もほとんどが既にシャッターを下ろしており、近くに見える古書店がかろうじてまだ開いているくらいだった。
その古書店はあまり広くなく、縦長の店内には壁沿いに本棚が並んでおり、通りからでも店内全てが見通せる。
店内に見える人影は2つ。
店主であろうおじさんと、黒髪の若い男性。
おじさんは客である若い男性をチラチラ見つつ、数度咳払いを繰り返している。
うわァ、めっちゃ店閉めたそう...。
とにかく見える位置にいる人間がその2人だけだったため、古書店に向かった。
店内に足を踏み入れるのと同時に店主のおじさんと目が合い、大きくバツ印を掲げられる。
客に対して失礼なやつ。
ま、買う気はないんだけどさァ。
そもそもボクお金持ってないし。
店主「坊や、悪いがもう店じまいだよ。兄さんも早く選んどくれ。」
店主はガリガリと頭をかき、不機嫌なのを隠そうともしない。
後半は男性客に向け、ため息をつく。
「店じまい？もう？先週来た時はまだどこの店も開いてたよね？」
店主「ああ、なんだ。知らないのか？最近この辺りは夜になると食人鬼が出るっていう噂で持ち切りなんだ。周りの店は明るいうちから店を閉めちまった。うちも早いとこ閉めたいんだがね。」
そう言ってまた若い男性客をジロっと睨んだ。
その男性客はというと、おじさんの声が聞こえているのかいないのか、手元の本に集中していて読書をやめる気配は微塵もない。
この男の人...。
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エンプティ(プロフ) - え、待って東京喰種とHUNTER × HUNTERって私の好きな作品のじゃないですかァ!!!!!しかも男主って、最高ですな!!!! (2020年10月19日 0時) (
レス) id: 136ec5e8ca (このIDを非表示/違反報告)
色 - 凄い良いところで止まっていて続きが気になります...！ (2016年12月26日 1時) (レス) id: 12fc0e6beb (このIDを非表示/違反報告)
Sincerity誠(プロフ) - はじめまして。主人公がとても可愛らしく思いました。語尾が伸びてたりしすぎると少々鬱陶しいですが、そこら辺の配慮がしっかりされていて読み易いし、好感が持てました。更新お待ちしてます。 (2016年11月15日 10時) (レス) id: b5331223fe (このIDを非表示/違反報告)
他力本願(プロフ) - ヒ、ヒソカだと��(ﾟДﾟ) 夢主とヒソカの絡み...ちょーおもしろいです!! 仕事になれるまでずーっと待ってます！ (2015年11月26日 17時) (レス) id: ad557e9716 (このIDを非表示/違反報告)
頼斗-Yorito-(プロフ) - コトミさん» 面白いと言って頂けて嬉しいです(*´ω｀*)ありがとうございます！頑張りますね(^-^) (2015年11月22日 23時) (レス) id: a813bd4cbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：由良 | 作成日時：2015年7月15日 15時
