甘やかし ページ18
Aside
2日後、ようやく五条先生が帰ってきた
人気の無い廊下で五条先生は壁にもたれかかる
私は隣でしゃがむ
五｢＿＿にしても、Aがいなかったら1年3人死んでたかもね｣
『私居なくても祓えていたと思いますよ』
五｢なに？拗ねてんの？｣
腰を曲げて顔をのぞき込む
『拗ねてないですよ！
……ただ、成長している1年に焦ってます』
本音を零す
五｢Aは本気の出し方がほんのすこーし下手くそなだけだよ｣
優しい低い声が響く
五条先生はいつも優しい
『五条先生は私に甘すぎます！』
五｢いーじゃん。甘やかされときなよ｣
そう言うと五条先生もしゃがみ、大きい両手で頭をわしゃわしゃされる
『もー！からかわないでください！』
五条先生の両手を掴む
五｢随分積極的じゃん｣
クックックと喉を鳴らす
みるみる顔に熱が集まるのが分かる
『五条先生のいじわる！』
慌てて両手を離したが、五条先生の両手は私の背中にまわりそのまま五条先生の胸に飛び込む
『え、なに、、五条先生……？』
今、抱きしめられていることに気付き心臓がうるさい
五｢Aは術式にもセンスにも恵まれてるから本気を出さなくても倒せちゃう事が殆どなんだよ。
いつか必ず本気を出す相手が嫌でも出てくるよ｣
心地の良い声が耳に響く
『うぁ...』
五｢なに？声で感じてんの？｣
『セ・ク・ハ・ラ！！』
五条先生の顎を両手で上に押し上げ、熱くなった顔を冷ますように走って逃げた
向かう先は
『硝子さん！！！！』
家｢おーA。どうした？｣
『五条先生が！！セクハラする！！』
その言葉を聞いた瞬間呆れた顔をする
『なんでそんな顔するんですか！！』
家｢仲良いならいいじゃないか。ほらもう行った行った｣
シッシと私を廊下へ追いやる
……冷たい
とぼとぼ歩きながら自室へ戻る
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 584人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜(プロフ) - r_inaaa6さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります；； (12月1日 14時) (
レス) @page14 id: 16714506de (このIDを非表示/違反報告)
r_inaaa6(プロフ) - めちゃめちゃ好きで一気読みしちゃいました！！更新楽しみにしてます^^これからも頑張ってください^^ (11月22日 13時) (レス) @page9 id: ee744ba5ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜 | 作成日時：2023年11月14日 3時
