実況者のお話とか、実況者が大好きとか

25　生徒会長に恋をした(バステン) ページ29

貴方side



「でも貴方が初めてだよ！正直に会長の追っかけって言うの。皆生徒会に入れてほしくて興味ないとか言っちゃうんだからw」

「皆嘘つきなんですね…」

と私が言うとその女の人はまた大笑いをした。

「面白いね！その正直なところ、貴方のいいところかもw」

「そうですか？それじゃあ失礼します…」

「はいよ、ごめんねー！」

こうして私は教室へと戻った。

生徒会side

「おい、なんだったんだ？」

生徒会室にいた男の人、秀が言う。

「会長の追っかけだよ。全く、そんなんで入りたいなんて、入れるわけないのにねー。」

先程の女の人、咲がそう言う。

「でも！あの子は凄く正直だったんだよねー！今までは入りたいがために嘘つく子ばっかだったしね…w」

わははと咲が笑う。

「気に入ったんですか？w」

会長が咲に向かって言う。

「かわいかったし正直だったからね。でも、
もしここに入ったとしても…、ちゃんと仕事してくれるかどうかよね」

「へーぇ？そういえば、そいつってどんなやつだった？」

秀がふと何か思ったように言う。

「え？だから可愛くて正直…。じゃなくて見た目の話？」

「そうだ」

「んーと、ポニーテールしてていかにも元気！って感じの子で、化粧はしてなくて、あと…きっちり制服着てた、くらいしか分かんないけど…。」

うーん、と秀が考える素振りをする。そして

「もしかしたらそいつ、２年の岸野Aじゃないか？先生には評判良いんだがクラスのやつらからは妬まれてるらしいぞ。友達は１人居るんだとか。」

なんでそんなに知ってるのよ、とでも言いたげな目を咲はする。

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