角名くんに告白されました (ページ5)

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「鈴見さん、気になる映画ある？」

「映画かー。今上映してるのだと、あのホラー映画見てみたいな。」

「ホラー好きなの？」

「ホラー好きー。あ、角名くん苦手だったら他のやつにしよ。」

「大丈夫。俺もホラー好きだから。」

「ほんと？良かったー。じゃあ見よ。」

「ホラーって1人で見るとちょっと怖いけど、なんか見たくなるんだよね。」

「えー分かる。好奇心勝っちゃうよね。」

意外にも話は弾み、気づけば映画館。

映画中は飲食をしない所も共通し、何も買わずに3番スクリーンの部屋へ。

上映後

周りのカップルの悲鳴や映画のBGMが臨場感あって、すごい引き込まれた。

「面白かったね。」

角名くんも結構気に入ったらしくて、グッズ見に行こうと言ってくれる。

「これseason4なんだよね。角名くん前の作品見た？」

「見てない。えー見てみたい。」

「見ようよ。ネ〇フリに1～3あるよ。」

「見よっか。鈴見さんは見た事ある？」

「私もないんだー。1人で見れないからずっと見れなかったの。」

「じゃあ、俺が誘って良かったね。」

私の目を見て悪戯げに微笑む角名くんに、私は満面の笑みで答える。

「うん。本当、誘ってくれてありがとう！」

「っ…！」

パンフレットに夢中になって、角名くんが顔を赤くしていたのには気づかなかった。