に ページ2
うん。状況を整理しよう。
今はテスト返しが終わり放課後。
目の前には合格点ギリギリの答案を突き付けながら足を組み、ドヤ顔の彼女。
そして
私は今
金をせびられています。
ユンジ「人聞きの悪い言い方しないで頂戴。」
強気な言葉を吐きながらもシュンと項垂れた彼女。
その頭を引き寄せるようにハグし、笑いかける。
A「冗談だよ！テストお疲れ様。」
そう言葉をかければ「もっと褒めて」と言わんばかりにユンジは頬をこすり付けてきた。
艷やかな黒髪が鎖骨にかかり、少しくすぐったい。
A「そろそろ出発する？今行ったら丁度3時頃に着くと思う。」
ユンジ「3時のおやつって事？貴女本当に子供みたいね。」
そう言いながらも彼女は楽しみが隠しきれないようで、私の腰に抱きつき
くすくすと声を出して笑った。
A「たまには子供みたいに無邪気に遊んでストレス解消も必要だと思いまーす！」
ユンジ「あら、大きい子供だこと。」
まるで小さい子をあやすかの用に私の頭を撫でながら立ち上がった彼女は衝撃的な言葉を発しながら鞄を肩にかける。
ユンジ「ちなみに……今日って31日よね？」
A「うん？？」
ユンジ「あのアイスクリーム、少し安いんじゃ無いかしら。」
A「ちょっと待とうか。」
ユンジ「電車で一本よね。」
A「何も聞いちゃいないね君！？」
ユンジ「A。」
……このパターンは……。
ユンジ「お願い♡」
可愛く言えば許されると思っているのか。
ああそうだよ！可愛いは正義！
ちくしょう！！
A「分かった！今回だけだからね！」
と言いつつ……いつもいつも絆されている気がする……。
上手く仕留めたと思っているのか、彼女は足取り軽く教室を出て行った。
まるで餌の強奪に成功した野良猫のように……。
A「だって可愛いもんね……。」
野良猫に餌をあげてしまう人達も、私と同じ気分を味わっている事だろう。
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ゆんじてゃ(プロフ) - 美海(ﾐｳ)さん» 此方こそありがとうございます！自分で書かねば供給過少で瀕死だったので←← (2021年9月4日 22時) (
レス) id: 6319d3d9aa (このIDを非表示/違反報告)
美海(ﾐｳ)(プロフ) - まさかのユンジとの百合物語!?!?姫女子の私、大歓喜でございますありがとうございます← (2021年9月4日 20時) (レス) id: daf6e76b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆんじてゃ | 作成日時：2021年8月23日 18時
