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…っはぁっ……はぁ…

ダメ…まだ練習しないと…！

皆に置いていかれちゃう…。

そんな想いが積もる。

もう、練習生になって三年が経とうとしていた。

私は焦っていた。

『…動いて忘れよう』

コンコン

『…はい！』

少し踊り始めたら、誰かが入ってくる音が聞こえた。

急いで、音楽を止めて、相手に向き直る…と、同時に私は硬直してしまった。

何故なら、そこにはスマン先生が居たからだ。

『ス…スマン先生…こんにちは』

SM「こんにちは。いきなりすまないね。」

『い、いえ！』

SM「まぁ、そう堅くならないでくれ…早速なんだが、私が来たということは、どういうことか、分かるかね？」

ま、まさか…。

SM「分かってくれたか。そういうことだ。A、三年も待たせて悪かった。君に見合う者を探していたが、見つからなくてね…心細いかもしれないが、ソロで活動してもらう。大丈夫か？」

『スマン先生……っ』

SM「…よっぽど、嬉しいんだな」

『はい…っ』

目から涙が溢れて止まらない…こんなに嬉しい日は無いよ…。

それに、先生の気遣いも嬉しかった…。

『スマン先生、私…ソロでやりたいです』

SM「そう言って貰えると、こっちも嬉しいよ。Aには、辛い思いをさせたくないんだ…だから、家族皆で、君を守るから…安心してくれ。不安なことがあったら私でも誰でも良いから、頼りなさい。分かったね。では、私は忙しいから、もう行くよ」

『本当に、ありがとうございます！』

こうして、私のデビューが決まった。