文ストの世界がカップルまみれになったなら2【文スト】

どういう事。 ページ4

あれから1週間。



先輩は未だ目を覚ます気配が無い。




菊さんたちも出てこない。





安定し始めたというが、未だ不安も寂しさも拭えない。




俺も1週間飲まず食わずの睡眠不足。

辛うじて健康状態はギャグ空間によって保たれているが、シリアスに転ぶ今は意識を保つのも辛い。






何時もなら此処で大欠伸をした先輩がおはよう、な
どと早くも無いが挨拶するところだ。




その何時もは途切れつつあるというのに…俺はなんて憐れな「うぇーーいはぁふ…」




先輩…？え？まじか。いや嬉しい。嬉しいけども。







A「……お早うセツ君！」



此処まで台本通り！？でも




『…せんぱぁい！よかったです！本当に！すいません…俺ずっと我慢してて…っ』


良かった。何時もの先輩で良かった。助かって良かった。


貴女が起きてから初めて見たのが俺で良かった。






A「……？


……さあもう安心だ！泣け泣け！私の為に涙に濡れよ少年！ハッハッハッ！」



『先輩キャラ違っ……ぅっく…生きてて良かった！』



A「ばーか。私が死ぬかよ。未だリア観残ってるっていうのにさ。」



『貴女って人は…本当』



そればっかり。






『大好きです先輩…』



A「私の後輩のデレが可愛すぎて辛い。取り敢えずナースコールしとこうよ。」



『いやでも緊急を要することでは無いので。』




A「要するでしょ」




『もう少しで定期検診！お医者様来ますからね！』



A「じゃ、寝とく。」




『おやすみなさい！』




A「いやんセツ君が素直！」

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