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「おはようございます、今日は麦飯と生野菜になります」
久しぶりに食堂に響く隆平の声に
訓練兵は誰もが変な安堵を覚えた。
不安定な仮料理番の料理より、
このうるさい料理番の方が確実に美味い飯にありつけることを学んだからだ。
だからこそ、隆平の復帰初日の朝は
これまでとは打って変わって、一言言葉を返してやる者も少なくなかった。
皆、不本意な形ではあるが、隆平の存在意義に気がついたのだ。
「おはようございます」
「おはよう、無理してへん？」
「大丈夫です。このとおり！」
昨日まで同等だった三人とも、もう身分上は元通り。
敬語で接する隆平に一抹の寂しさを感じながらも
章大、亮、忠義、それぞれが声を掛け飯を受け取っていった。
「やっと復帰か」
「ご迷惑をおかけしました。」
二週間ぶりに顔を合わせた村上に
隆平は深々と礼をした。
隆平自身は何も覚えてはいないが、
三人が村上教官が助けてくれたと口を揃えて教えてくれていたからだ。
それに、あれほど三人と心穏やかに過ごす時間をくれたのもこの方だ。
「約束、守ることができず、本当に申し訳ございません。」
と同時に襲いかかる
ここに来たとき村上と交わした約束を破ってしまったという罪の意識。
「約束？何の話だ？」
村上はそんなことを気に留めない様子で
盆を一つ取って、隆平の前から離れていった。
隆平は一人で唖然としていたが
ま、いいか、と気持ちを切り替えて配膳を続けた。
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You(プロフ) - 今更ながらこの作品に出会いました。良き結末であることを祈っております。 (2021年5月24日 1時) (
レス) id: 4838a1782f (このIDを非表示/違反報告)
よんぱち(プロフ) - 愛∞さん» ありがとうございます！世界観大切にしながら頑張りますね(^^) (2018年10月14日 22時) (レス) id: 133e76bc63 (このIDを非表示/違反報告)
愛∞(プロフ) - 相変わらず、すごいですね。こういう雰囲気とか世界観に最近ハマってます。頑張って下さい！ (2018年10月14日 11時) (レス) id: 64e52e5a9f (このIDを非表示/違反報告)
愛∞ - 新作作ったので、ぜひ読んでください。(大嫌いな君。) (2018年7月9日 21時) (レス) id: bcf804df6a (このIDを非表示/違反報告)
よんぱち(プロフ) - 愛∞さん» ありがとうございます。愛∞さんもがんばってくださいね(^^) (2018年6月30日 21時) (レス) id: 9f05dd0fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よんぱち | 作成日時：2018年6月17日 21時
