＊ ★Subaru Shibutani ページ50
大「あんたらがやったんやろ？」
大倉が相手にマイクを一人一人順番に向けて回答を促す
けど、4人はみな顔を逸らして答えようとはせん。
マイク外してるから客席には聞こえてへんと思うけど
小さな声でまぁ、そこそこのこと言いながら4人の間をグルグル回る大倉
まるで今のこいつは獲物に飛びかからんとする狼のような目をしとる
客の目というもんがあるからこそ理性保ってられとるけど
きっと人の目がなければ、とっくに手を出してそうなほど
大倉らしくない気性の荒さが見えとる…
その様子に
友「何か言ったらどうなんですか？」
優「『やってない』とも言えないわけ？」
今度はAKBの子らがステージの向こう側から大倉に応戦する。
女性アイドルってファンの前ではキャピキャピしとらなアカンのとちゃうんか？
なんて思いながらも
真剣そのものの目をした雌豹たちに口出しすることもできず。
ずっと俺らのことを嗅ぎ回り
痛めつけ、住処を荒らしてきた奴らが
みるみるうちに顔を青くし
罪の重さに苛まれるのにそない時間はかからんかった
錦「証拠ならいくらでもあんで。」
亮の一言で映し出される写真は
4人の誰かがヤスや麻友ちゃんを付け狙ってる姿
俺らがおらん楽屋に忍び込んで何かしてる姿
AKBさんとの仕事現場で隠し撮りしてる姿
もう悪事の証拠をドンドン公衆の面前で晒される4人
丸「ええ加減諦めたらどうなんですか」
散々、自らの悪事を晒されたあと、
マルの一言で、一人がガックリと膝から崩れ落ちると
それに釣られるように残りの奴らも跪いた…
渋「認めるんやな…」
4人は力の抜けきった顔でゆっくりと頷いた。
これで…終わり…
そう思ったけど
大「ふざけんなっ！！」
大倉が一人の男…
おそらく主犯格であろう竜崎の首元をガッとつかみ
無理矢理立ち上がらせ鼻先が触れあうんやないかっちゅうくらいに接近し
まだその先に隠された真実へと迫り続けた
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作者名：よんぱち | 作成日時：2016年11月25日 23時
