* ★Ryo Nishikido ページ37
渋「堂々、行ってこい」
ステージ裏でそう声を掛けてくれたすばるくんと
その隣でギター抱えてまっすぐな優しい目をして頷く彩ちゃん。
錦「ありがとう。」
その一言で少し緊張がほぐれた気ぃするから…
錦「堂々頑張りや?」
すばるくんの受け売りやけど
同じような言葉を
舞台袖からステージをがっちがちに固まった顔で見つめてる前田さんにかけてあげた。
この子、たくさん観客入れた劇場で踊ったり
ずっとAKBさんのセンター立ってんのに
それでもやっぱり緊張するもんなんやなぁ…
敦「あの…」
錦「ん?」
敦「背中、叩いてもらえませんか?」
不安げな目で少し上目遣いで頼まれ
俺はポンと一つ、その背中を叩いた。
錦「大丈夫や。想ってること全部歌に乗せてしまえばええだけやから」
敦「…はい!」
俺に会釈をして章ちゃんたちと入れ違いにステージへと出て行く彼女は
キラキラとしたアイドルの顔になっとった。
ゆったりとしたメロディーに音を乗せ
遠く離れた仲間に向けて歌う彼女の背中は
めっちゃ綺麗なもんやった…
俺も、頑張らんと…
* ☆Atsuko Maeda→←* ☆Mariko Shinoda
100人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:よんぱち | 作成日時:2016年11月25日 23時