【∞】∞の４あ８せを part12【４８】 (ページ9)

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＊　★Shingo　Murakami ページ9

村「ふぅー」

ホテル泊やなんてアイツらの前で見栄張ったけど

実際は昨日までと変わらん車内泊。

ちょっとヨコの家から離れたとこに車を止めて

暖房を効かせた車内で夜が明けるのを待った。

シートを倒し、うつらうつらしとったとき、

《♪～♪～》

携帯が着信を知らせた。

村「もしもし？」

渋『もしもしヒナ？今どこおるん？』

村「あぁ、ちょっと地方におるわ」

渋『ホンマか…参ったなぁ…』

珍しく電話をくれたかと思えば、電話の向こう側で悩みだすすばる。

村「なんかあったんか？」

渋『うーん、あったと言えばある、ないと言えばない』

村「なんやねんそれ」

そんな曖昧な答えを返してきたと思ったら

俺の声が余程不機嫌そうに聞こえたのか

渋『あんな…絶対怒らんって約束して?』

普段なら言わへんような確認を俺にとって

渋『提案やねんけどさ、＿＿＿＿＿＿』

とんでもないことを言い出した

渋『どう思う？明日俺ら話付けに行こう思ってんねん』

村「待て待て！アカンっ…いや、アカンくはないけどっ！せめて俺が戻るまで待ってくれ」

渋『ヒナは反対か？このアイデア』

村「いや…どちらかといえば賛成やな。」

すばるにしてはえらいええ考えやと思うし

それにこれなら、俺らのこれからを変えて行けるかもしれへん…

村「明後日には東京戻るから、それまで待てへんか？」

そうすばるに頼み

『わかった』と了承を得て電話が切れたところで

俺の口からはﾊｧ―っと深く長い溜息が出た。

アイツら、やりおる…