【∞】∞の４あ８せを part12【４８】 (ページ40)

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＊　☆Tomomi Itano ページ40

安「ええよ…」

止まってしまった部屋の空気は安田さんのそんな一言で再び動き出した

安「ええよ、信ちゃん。僕が我慢すればええんやろ？」

村上さんの目を見ながら柔らかい笑みを浮かべて

安田さんは村上さんの提案を受け入れた

渋「ヤス！おまえ…」

大「俺らが無理や！なんも悪いことしてへんおまえを無視するやなんて…」

受け入れられないのは、周りの方だった。

私たちだって意図的にでもメンバーを無視するように言われて

その子が受け入れたら同じように声を上げたと思う。

安「悪いことしてへんってわかってくれてるんやったら俺はそれで十分や。」

錦「そんなんなら誰だってええやん！俺がその役やる！
　元はと言えば、俺が悪いねん…俺が横山くんを…」

錦戸さんは以前私に話してくれたことを

まだ後悔している様子で安田さんに歩み寄ってそんなお願いをした。

それならば、麻友のように酷い目に遭うべきなのは

たかみなに優しくできなかった私…

安「亮、ありがとう。でも俺、平気やから…だって表向きの話やろ？
　あいつらの見てへんとこでは何も変わらへんのやろ？
　ちょっと大作の演技やと思えばええ話やから。

　それにもう、よこちょにしてもうたことは無しにしよ？
　忘れろっていうわけやないけど、でも、今回のこととは関係ないんやから。
　火種を作ってもうた俺が、責任もって盾になるから」

安田さんは一度決めた想いを揺るがすことはなかった。

村「ありがとう、ヤス。」

丸「ごめんな…裏ではいっぱい笑おうな…」

麻「安田さん…」

安「みんな気にせんといて。
　それよりも絶対あいつら懲らしめて、ほんでコンサート絶対成功させような！」

これから誰よりもツラい状況下に置かれるであろう安田さんは

その場にいた誰よりもキラキラとした笑顔をしていた。