【∞】∞の４あ８せを part12【４８】 (ページ16)

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＊　☆Atsuko　Maeda ページ16

敦「失礼します」

秋元「前田が一人で来るなんて珍しいね。どうした？」

敦「あの一人ではないんですけど…仲間もお部屋に入れていいですか？」

「あぁ」と秋元先生が頷いたのを見て、

私は「どうぞ」って関ジャニさんに合図した。

「「「「「失礼します」」」」」

一人一人丁寧に頭を下げて入ってきた彼らは

横一列に私の隣に並んだ。

敦「率直に言います。」

私の声に、秋元先生はデスクの上に肘をついて手にあごを乗せ、

まっすぐに私たち6人を眺めた。

敦「私たちに関ジャニ∞さんとの合同コンサートをやらせてください。」

秋「理由は？」

敦「二人に戻ってきてほしいからです…」

私の答えに、秋元先生の目は鋭さを増した。

いつもステージを見つめるあの眼光に背筋が伸びる思いがした。

敦「もうすぐ、あれから１年経つんです。
　熱愛報道されて、それから逃げるようにいなくなって…
　それきり私たち、みなみの顔も見てないんです…声すら、聞けてないんです…」

秋「でも、それは前田たちの私情だよね？
　世間にどう映るか、
　そもそもＡＫＢ４８としてそれが必要かどうか、きちんと考えた？」

敦「はい、考えました。
　ファンの人からしたら
　男女のアイドルが同じステージを作ることは
　決して気持ちいいことではないだろうし、
　ＡＫＢ４８もたかみな抜きで今を歩んでいます」

秋「そう思うなら、なんでコンサートなんてやろうと思うの？
　たかみなは自らドロップアウトして、自分の新しい人生を生きているんだろう。
　互いに今のままのほうが良いと僕は思うけどね」

はっきりとは言わないけれど

秋元先生の答えはＮｏだということを理解して

なんともいえない悔しさに拳を握ったとき

渋「あの、俺からも一言いいですか」

隣から力強い声が響いた。