それぞれの想い ★Shingo Murakami ページ1
侯「ひな…あの…」
村「疲れてるやろ？話は休んでからでかまへんから。」
侯「すまん…」
俺に頭を下げて
床に膝をついて顔を伏せる彼女に寄り添うヨコ。
侯「みなみ…これっｹﾞﾎｹﾞﾎッ」
布団をかけることで舞う埃にすら耐えられへんほど
自分の身体の状態は良くないのに…
村「お前の布団どこや？取ってきたる」
侯「ええから…」
村「どこやって聞いてんねん」
侯「…そこの右の部屋っ」
ホンマは自分ん中に、一発ガツンと怒ってやりたい気持ちがある。
けど、ここまで辿り着く過程で知ったこと、
そして、ここで見たこと、
すべての点が一本の線で繋がった気がして
弱っとるこいつらにきつくあたるなんてことできひんくなってもうた。
ヨコが休めるよう布団を取りに行った部屋で
俺が目にしたんは
紛れもなく、俺の知ってるヨコの姿やった。
村「これ…」
ヨコの部屋と思われる部屋は潔癖症のあいつらしく綺麗に整頓されとって
そこにある机の上や本棚の中は
《俺ら》で溢れとった…
6人が映る雑誌の表紙
俺らが出る番組の一覧表
そして、7人で出したCDの数々…
関ジャニ∞のことが、メンバーのことが
誰よりも好きで、誰よりも大きな愛を俺らに向けてくれたあいつは
まだここにおった。
その中に紛れて写真盾に飾られた、少し色あせた一枚の写真。
そこに映るのは、4人家族の写真。
そのうちの一人、母親であろう人物には見覚えがあり、
きっとそのそばに立つ少年は…幼き日のヨコ…
そして、まだ歩くのもままならないであろうほど小さな女の子は…
この部屋に入った目的すら忘れて
しばらく俺はその写真から目を離せずにいた…
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無断で更新止めてすみませんでしたm(__)m
また今日から頑張ります！
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作者名：よんぱち | 作成日時：2016年10月6日 22時
