ここにいたこと【４８】

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ｽﾀｯﾌ「お疲れさまです」


Aが食事をドタキャンしてからというもの

公演の後、タオルを渡してくれる人がAじゃなくなった。

ドタキャンの日から一か月。

思い切って大人に聞いてみた。


優「あの…Aというスタッフは…」

ス「あぁ、休職してるよ。体調を崩されたとかで」

優「そうですか…」


悪い予感がした

体調を崩すってことは病気が悪化したんじゃないかって…


ﾏﾈ「優子、移動！」

優「あ、はーーい」


Aと唯一会う機会である公演に私は出ることが減りつつあった。

少しずつ少しずつ大きくなっていくAKB48で

私はチームKの代表の一人としてメディアに出させてもらうことが増えていた。


スケジュールが次第に黒くなり、

その分、Aのことに気を回すことも自然となくなってきていた気がする…


《ねぇ、会いたいんだけど》


スタッフさんの言葉に妙な胸騒ぎを覚えて

移動車の中で一言そうメールを打って

Aの返事を待った…

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