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初日まで、あと数日。
レッスンもレッスン場から本番と同じ劇場のステージへ移っていた。
本格的に動く照明や舞台装置と合わせるレッスンに
期待、喜び、不安、焦り…いろいろな感情を胸に取り組んだ。
18人19脚で一歩一歩、確実に前へ前へと足を進めていた
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はずだった…
《ドンッ…》
優「ったぁ…」
先生「ストップッ!!!」
K「「「優子!」」」「「「大丈夫?ケガは?」」」
18人の中でたった一人、足を止めたメンバーがいた。
優「私にケガはないよ。大丈夫。ちょっとびっくりしちゃって対応しきれなかっただけだから^^」
心配そうに駆け寄ってくる仲間の隙間から
肩をすぼめる彼女が見えた
先生「A!!!まだ振り覚えてないのか!!!」
A「すみませんっ!!」
慌てた様子で先生に向けて頭を下げた後
A「優ちゃん、ごめん、大丈夫?」
尻もちをついた私に申し訳なさそうな顔で手を差し伸べてきたAに
優「大丈夫大丈夫^^。Aこそ、大丈夫?」
笑顔でそう返事をした。
だってAはちゃんと練習して、ずっと頑張ってきたんだもん。
今のミスだってわざとじゃない。
それは誰よりも傍で見てきた私が一番知ってるから。
A「…うん。ごめんね」
差し出されたAの手は、小さく震えていた。
その震えを止めるように、その手を優しく掴んだ。
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RINGO(プロフ) - いつも楽しみにしてます! (2016年5月23日 12時) (レス) id: 87437feb54 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます (2016年4月22日 3時) (レス) id: 0553124e7e (このIDを非表示/違反報告)
よんぱち(プロフ) - 優依さん» ありがとうございます(^^♪いつも読んでいただき感謝感謝です! (2016年4月6日 22時) (レス) id: f465cba461 (このIDを非表示/違反報告)
よんぱち(プロフ) - ななかさん» コメントありがとうございます!ご期待に添えるかはわかりませんが、ぜひ楽しんでください!これからもよろしくお願いします(^^) (2016年4月6日 22時) (レス) id: f465cba461 (このIDを非表示/違反報告)
優依(プロフ) - 出来てますよ! (2016年4月5日 23時) (レス) id: 10966c9586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よんぱち | 作成日時:2015年12月20日 21時