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片付けも終わり、まだ涙を流している亮を囲むように集まった。
ヤスが亮の腰に手を回して支えてあげてその反対側でマルが心配そうな表情で立ってる。
横「どっくん、嫌な思いさせてごめんな。ほっぺた叩いてごめんな。」
亮の真正面に立ったヨコが優しい目をして亮の頬をさする。
亮はヨコのこと怖いんか、体をビクつかせて目をふせてる。
そんなん構わんって感じでヨコが続ける。
横「つらいんは体だけちゃうんやろ?どっくん、こんなことする子じゃないもんな?」
ヨコの言う『こんなこと』
今日の遅刻だけじゃない。最近の態度も含んどるんやろ。
横「何があったん?なんにもないのにここまで荒れてまうような人間ちゃうやん、どっくんは。」
その質問に亮は首を横に振るだけやった。
横「…どっくんは、仕事にまじめな子や。ストイックで、頑張り屋さん。
それってすごいええことやと思うで?
けどな、いっぱいいっぱいになりすぎやねん。
疲れたときは素直に疲れたっていえばええ。
俺らには素直になればええねん。
素直なんはどっくんのええとこなんやからさ。」
亮は俯いたまま唇を噛みしめとる
横「どっくんは俺にはわからん苦労、いっぱいしとるんと思うよ。
グループの掛け持ちとか連続ドラマの主演とか。忙しいのも知っとる。」
ヨコは一つ息をついて
横「けどな、今日みたいなことは絶対にしたらアカン!
酒飲んで仕事をしようなんて、何があってもしたらアカン!
一度失った信頼を取り戻すのは自分が思っとるより何倍も大変なんや!
どっくんならわかってくれるよな?」
少し強めの口調でそう言った。
俯きながらも頷く亮。
横「うん。さすが俺の自慢の弟や。」
にっこりと笑顔を見せるヨコ。
横「もう二度と酒に逃げんなよ。酒に逃げるんなら俺らに頼れ。な?」
そう、亮の吐いたもん、固形物はほとんどなかった。
つまり、酒におぼれとったってこと、やんな…
横「俺やなくてもいい。ここにはあと5人もおるんやから。
悩んでること、つらいことあったら言えばええ。
だれも嫌がらんよ。だれも迷惑なんて思わへんよ。
みんな、亮には笑っててほしいからな。」
そう言ってヨコは亮の頭をなでた
そのあと俺の耳元で
横「俺、帰るわ。どっくん俺のこと怖いみたいしな(笑)話し聞いてやってな」
って言って楽屋を出ていった。
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よんぱち(プロフ) - マロさん» ありがとうございます!私生活との折り合いを付けつつ頑張ります(^^)/ (2015年10月3日 22時) (レス) id: f465cba461 (このIDを非表示/違反報告)
マロ - 日々更新されるのを楽しみにしています。いろいろと忙しいと思いますが、頑張って下さい。 (2015年10月3日 21時) (レス) id: 182182cb78 (このIDを非表示/違反報告)
名無し34895号(プロフ) - 楽しみに待ってます~!更新がんばってください! (2015年10月2日 20時) (レス) id: fae504aee7 (このIDを非表示/違反報告)
よんぱち(プロフ) - 名無し34895号さん» こういう小説なもので…ごめんなさい(*_*)できるだけ平等に出せるよう頑張ります( ;∀;) (2015年10月2日 20時) (レス) id: f465cba461 (このIDを非表示/違反報告)
名無し34895号(プロフ) - AKB48が出るの楽しみです。 (2015年10月2日 19時) (レス) id: fae504aee7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よんぱち | 作成日時:2015年9月24日 16時