「信頼」なんて......するんじゃなかった２

裏切り５１ ページ12

しのぶ「消えてください、ね？」









その言葉を合図に、全員が斬りかかった









ゆり「っ、け、血気術！怨恨の代償！」









古川の言葉と共に大量の土煙と爆音が響き渡る









宇髄「っくそ！逃げられた！」









しのぶ「大丈夫です。大量の毒を打ってあります。時期に恐らく死にます」









甘露寺「Aちゃん！遅れてごめんねぇ！大丈夫だった？！」









『......失敗しちゃった...ごめんね、上手く気を引けなかった...』









しのぶ「いえ、寧ろ足止めありがとうございました。お陰で毒も打ち込めましたし。」









何故、血気術を食らったはずの皆が正気を保っているのか








何故、古川はそれに気づけなかったのか









時透「でも、Aさんも凄い作戦立てるね。出来るかどうかなんて確定もしてなかったのに」









そう、今までの全て、作戦だったのである









あの日、お館様に提案した作戦というのは









『上弦の零、古川は、まだ鬼になって日が浅い為か血気術が上手く使えておりません。故に、暴発が多々起きる様です。』









『そこで、1つの賭けをします』









『古川が柱全員の記憶を消す事に成功できるか出来ないか＿＿＿＿』









『成功の際は、皆に何かしらの合図をして頂きます。失敗時は合図無しという事で私一人で古川を討たせて頂きます。』









『成功すれば、私を嫌っている様に見せる動作をして頂き、不意打ちをして古川を討ちます』









お館様「......Aは、それでいいのかい？」









嗚呼、お館様は本当に人を見ていらっしゃる









『......本当は、私の不始末なのですから、私が片をつけ、古川を倒そうと思っていました』









『...ですが、もう、抱え込まなくていいと、言ってくれた人達が居ますので。』









『私は、その人達をもう一度、"信頼"したい』









これが、私の今の気持ちなんだ









お館様「...A。くれぐれも無茶はしない様に。私も君を大切に思っている1人だからね。」









『っはい...ありがとうございます。お館様』









私が、終わりにするんじゃない









私"達"で、終わりにするんだ

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