恋 ページ34
Aと話していたノランは、違う場所で飲んでいる仲間達の方へと向かっていった。
しばらく近くにいたクルーと飲んでいたAの元に、シェリーが歩いてきた。
「あ、シェリー！ 顔赤いけど大丈夫？」
「酔ってるだけよ！別に照れてないわ！」
「うん…照れるって、何に？」
Aが首を傾げて聞くと、シェリーはさらに顔を赤くして、「な、なんでもないわよ！」と答えた。
するといつからいたのか、レイが二人の背後に現れた。
「見てたわよ、シェリー」
「はっ！？何をよ！」
レイはニヤニヤしながら、Aとシェリーを人の少ない甲板の端に連れてきた。
その間シェリーは何やら動揺しながら俯き、Aは何のことか分からずに二人の様子を眺めていた。
「それで、本題よ」
「…何のことよ」
「あなた、恋してるわね」
その瞬間、シェリーはこれでもかというほど顔を赤くした。
「えっ、そうなの？」
「だ、誰があんな変態に…！」
「別に私は相手が誰かなんて言ってないわよ？」
「なっ…」
勝ち誇ったような表情を浮かべるレイに、これ以上ごまかせないと判断したのか、シェリーは一度ため息をついて口を開いた。
「恋とか、そんなんじゃないけど…わかんないけど…あいつといると調子狂うのよ。可愛くない態度とっちゃうし…」
「それが恋なのよ。シェリーは、サッチに恋してるの」
「えぇっ！サッチに！？いつの間に！」
「A…あんた一回黙ってて」
レイに諭され、Aは素直に頷いて口を閉じた。
「…私、この性格になってから恋なんてしたことないの。昔みたいな甘え方もできないし、素直にもなれないし…」
「いいじゃない。私は今のあんたの方が可愛いと思うわ。シェリーはシェリーらしくいたらいいのよ」
「私、らしく…」
レイとシェリーが真剣に話しているのを、Aは黙って見守っていた。
するとそこへ、脳天気な声が聞こえてきた。
「おー、こんなところにいたのかシェリー！」
「なっ…！」
「お前、もう大丈夫なのか？」
サッチの突然の登場に、動揺を隠し切れていないシェリー。
「だ…大丈夫よ！バカ！」
「なんでそこでバカ！？」
シェリーはどこかへ走っていってしまった。
それを見て笑うレイ。
「ふふっ、あれがあの子らしさなのね」
「なんだ？俺、なんかしたか？」
「えぇ。大変なことをしたわよ」
終わり
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まるまる。(プロフ) - もし良かったらシェリーちゃんの恋の続き書いてください！楽しみにしてます！(´∀｀*)ｳﾌﾌ (2016年7月15日 1時) (
レス) id: c4da1e1077 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ - もう更新しないんですか？。°・(＞_＜)・°°シェリーとサッチの恋が実る事を願っています（笑）シェリー可愛い(o^^o) (2016年3月26日 20時) (レス) id: deb7dd6cf2 (このIDを非表示/違反報告)
ラミ - シェリーかわいいですね!!!パンにもｗついに春が来ましたかｗｗｗ (2015年3月7日 17時) (レス) id: b55e8ee829 (このIDを非表示/違反報告)
SHIORI＋＿＋(プロフ) - なで肩さん» リクエスト書いてくれてありがとうございます！まさか…シェリーが…あんな事になるなんて想像もしてませんでした…どうなるか楽しみです！！ (2015年1月20日 0時) (レス) id: 7b59471298 (このIDを非表示/違反報告)
なで肩(プロフ) - SHIORI＋＿＋さん» リクエストありがとうございます！シェリーとの再会は私も考えていたので、機会を与えていただいて嬉しいです(^O^) (2015年1月19日 19時) (レス) id: 9ea0580ffd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なで肩 | 作成日時：2014年12月10日 2時
