《イナイレ》トリップかぁ、よくあるよねぇ、うん…うん？更新困難状態 (ページ6)

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４話《おきまり第二弾》ページ6

香月「えっと……マジの神さまですかね？」

自称・神『いや、逆に嘘ついてどうするんだね。』

香月がスピーカーモードで通話しているため、
私のところまでちゃんと聞こえてくる。

ほんとだ、アフロディじゃないわ、こりゃ。

香月「じゃあ、神さまがどのようなご用があって、
わたしの携帯に電話を……？」

神『トリップしたわけだ！』

ふたり「「なに!?」」

神『おー、おんしら似てるの。』

よく言われる。

どうでもいいから、次行け、次。

神『まず、トリップした原因だが……。』

私と香月が携帯から発せられる言葉を待っていたら、

とんでもない言葉が発せられた。

神『間違えたんだよ。』

ふたり「「……………………………へ？」」

なに、それ。

つか、主語がないんですけど。

神『いやな、本当はおんしらも、
普通ならこっち側……
天国にくる予定だったんだがな。

送り先のボタンを間違えた。』

……どうやら、人間界動物の死後の行方は、

天国の神さまのボタンでコントロール
されてるらしい。
しかも、間違われる。

神『トリップボタンにしちゃってな。』

軽く言ってくるこの神を、思い切りぶん殴りたい。

神『で、なぜイナズマの世界に行っただが。』

おっ。
神さまでも『イナズマ』って言うんだ。

神『トリップボタンは、
トリップする者の意思を尊重する。

だから、どちらかが
「ここに行きたい！」と思っていた
ところに行けるのだが……。

佐々木香月と言ったかな。

その少女が、イナズマの世界に行きたいと、
願ったのだろう。』

……原因はこいつか。

私は横目で、ぎろっと香月を睨む。

香月はびくっと肩をふるわせ、
拝むように両手をあわせる。

まあ、そんなに怒ってないけどさ。

神『で、もうひとつ。髪の毛の色とかの話じゃがな。』

あ、これだけは、
興味ある。

神『おんしらの住むところは、
この世界のキャラの家だ。』

…………おきまりのパターンだね、
これまた。

神『だから、そのキャラクターに似た姿になったのだ。

ちなみに、佐々木香月は霧野蘭丸、
市原Aは神童拓人という奴の家の住人となる。』

香月「蘭ちゃん!?」

A「香月、興奮するな。

落ち着けっての。」

香月「へ？あ、うん……へへへっ。」

……しばらくはこれかな。

神『じゃ、そういうことで頑張れ！
いつか生きて返してやるわ！
さらば！』

これで、電話は切れてしまった。