《イナイレ》トリップかぁ、よくあるよねぇ、うん…うん？更新困難状態 (ページ2)

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プロローグ《えー…おきまりだなぁ》ページ2

４月。
花粉症がムカつく４月。
桜が咲き乱れる４月。
そして…………

犯罪が増えるらしい４月。

どうやらのほほーんとしちゃうから、
犯罪を起こす人間も増えるらしい。

とかいう説明を教職員から受けたことがあるが、
正直わけ分からん。

と、私、市原Aは思ってる。

ちなみに、いま私の隣で狂ったように喋りまくってる、
いちおう少ない友だちのひとりである、
佐々木香月も思ってると思う。

香月「でさ、もうやっぱり
再放送見てても、フェイくんの
可愛さがヤバくてヤバくて……。」

A「それ、まだ続く？」

香月「まだまだ！こんなの序の口だよ！」

いいかげん終わって欲しい
というのが本心だけど。

極度のイナイレ好きで、腐女子だと困る。
腐女子じゃないイナイレ好きを見てみたい。

知り合いに腐女子じゃないイナイレ好きがいたら、
紹介してほしいくらいだ。

と、道の向こうが、なにやら騒がしい。
野次馬らしき人々が群がっている。

なんだ？

香月「あ、なんだろ、あれ。」

香月も気づいたらしい。
首をかしげる。

なんだろ。なんか、めずらしい生き物が出て、
「わー、すごーい。」って感じじゃないな、
野次馬の表情が。

なんか、もっとこう……。

ヤバそうな感じ。

A「ねえ、別の道から学校行かない？」

香月「いや、あれを確かめてから行こう！」

A「は!?」

私が声をあげると、(人2)は
それをあいずにしたように、
野次馬に加わり、前へ前へと進んでいく。

なにやってんだ……。

香月の首根っこをつかむため、
私も野次馬の間に入り込み、
最前列へと入り込んだ。

そこで、やっと状況が飲み込めた。

いたのは、凶器を持った男だった。

おまけに、ぶんぶん振り回してる。
はっきり言って、すごいヤバそうな雰囲気だ。

ていうか、事実ヤバい。

香月を見つけると、
すぐさま駆け寄る。

A「ここから逃げるよ。」

香月「あ、う、うん！」

香月の手をつかんだ、そのとき。

なぜだか、急に背中が熱くなり、
一瞬目の前が白くなる。

……………………………………は？

倒れた瞬間に見えた、

なにやら赤い、鉄くさい液体。

最悪だった、ほんとに。

ていうか、おきまりすぎるでしょうが。