第三十九話 狐だった ページ44
私が何年も前に拾った猩々緋鋼鉄で刀を打って貰おうと思っていたのだが、それを忘れてしまった。
結構、愛着があった物なのに!
ああああっ!最悪だぁぁぁっ!
……よぉしっ!仕方ない!女の人に説明するしかあるまい!
『あっ!あのっ!』
私は女性に話しかけた
その瞬間、何故か皆が此方を注目したが、私は平常心で
『私、猩々緋鋼鉄を持っているんですが…それで大太刀を打って貰うことってできますか?』
と尋ねた
「…良いと思います……が、猩々緋鋼鉄は持っていますか?」
いや、持ってきてないんです…と言おうとした瞬間、私は背負っているバッグが妙に重いことに気付いた
もしかして…とバッグの中を探るとそこには猩々緋鋼鉄と、メモが入っていた
__________
A姫様へ
猩々緋鋼鉄、忘れちゃ駄目ですよ
これで刀打ってもらうんでしょう?
最終選別、頑張って下さいね!
夢咲 苺より
__________
苺くぅぅぅん!あなたは神か!
『えっと、じゃあこれで!』
私は女性に猩々緋鋼鉄を渡し、お願いします!と頭を下げた
「畏まりました」
女性はそう言い、では…と言葉を続けた
「次に…刀を造る鋼、玉鋼を選んでいただきますが、刀が出来上がるまで、十日から十五日かかります。A様もこれは選んでくださいませ」
『あ、はい』
「しかし、その前に…」
女性がパン、パンと手を打った
その刹那、空から多くの烏が舞い降りてきた
フンが落ちるかだけがめっちゃ心配だわ←
「今から皆様に、鎹鴉を付けさせていただきます」
『鎹鴉……って私のは?』
私は烏が私の方に一匹も舞い降りてきていない事に気付いた
そして、それと同時に足に何か柔らかいものが当たっている感覚があることに気付いた
『……だれっ!?』
私は意を決して振り向くと、そこには体に色々な文様が刻まれた狐がいた
狐は私を見つめ、足に寄り添ってくる
おお…めっちゃふわふわ
…ってそんな場合じゃなーいっ!
『この狐が私にとっての鎹鴉ってことなのかな……?』
私は、はは…と微かに笑いながらため息をついた
そして、狐を腕に抱く
『よぉし……君の名前は今日から稲荷だぞ!』
「くぅん…」
『可愛すぎか』←
___________。
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金平糖兎(プロフ) - 紅華さん» 了解しました!納得いかなかったので、ここはもう一回書き直しますね (2019年8月4日 12時) (レス) id: 271afb9c67 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 師匠を観察してみたのところなんですけど画像が見えません。改善していただけませんか? (2019年7月26日 13時) (レス) id: b5a3a3f5a1 (このIDを非表示/違反報告)
とある者 - あの狐さんははなむぐりさんが描いたものです。自作発言ととられかねないので名前は入れましょう。下手したら本当に起こられてしまいます。それとは別に応援してるので頑張ってください (2019年7月24日 16時) (レス) id: 78dce90340 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - おう! (2019年7月23日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖兎(プロフ) - ありがとう!がんばります!・ω・ (2019年7月23日 22時) (レス) id: 5fd05a29f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金平糖兎 x他1人 | 作成日時:2019年6月15日 18時