第二十九話 呪いだった ページ34
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「嗚呼…呪いじゃ…呪いじゃ」
「なんて恐ろしい…」
「高貴なるあのお方達の家からこんなものが生まれるなんて…」
老婆たちが赤子を囲いながら、そう呟く
その赤子は生まれてから約二週間が経ち、もうパッチリと目が開いていた
問題なのはその瞳である
その赤子の瞳は金色だったのだ
代々、その家では金色の瞳が禁忌とされてきた
何故なら、その一家の瞳はとある恐ろしい力を持つからだ
「こんな子…殺してしまおう…」
ある老婆は言った
「いやいや、殺したら奥様に気付かれるぞ」
「しかし、この娘は殺さねばならん」
老婆達は議論の末、ある結論を出した
それは
「この赤子は十の誕生日に殺す、ということでいいかの?」
「嗚呼、その日に事故と見せかけて殺してしまおう」
「それが良いぞ!それが良い!」
老婆達は口々に言葉を発し、その部屋を後にした
そこに残ったのは、赤子だけだった
否、しかし
赤子の手のひらから幻想的な蝶が現れた
その蝶は逃げ出す様子もなく、赤子の上をひらひらと舞っている
赤子はそれを見つめニコニコと笑った
実は、この赤子が夜月 Aなのである
Aは、着々と成長していった
しかし、五歳の誕生日を迎えた日
屋敷が鬼達に襲われ、A以外の一家全員が死亡した
老婆達は死体の中にAがいないのに気付くと、血眼になって探し始めた
そして、
十三歳になったAはまだ能力が露わになることは無く、今日も、元気に生きている
『(今日のご飯なにかなー……お腹減った…)』←
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老婆は、年を取っている女性のことです
今も、その老婆達はAを探している、と思っててください!
第三十話 帰ってきた→←第二十八話 鬼を一気に倒すことにした
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金平糖兎(プロフ) - 紅華さん» 了解しました!納得いかなかったので、ここはもう一回書き直しますね (2019年8月4日 12時) (レス) id: 271afb9c67 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 師匠を観察してみたのところなんですけど画像が見えません。改善していただけませんか? (2019年7月26日 13時) (レス) id: b5a3a3f5a1 (このIDを非表示/違反報告)
とある者 - あの狐さんははなむぐりさんが描いたものです。自作発言ととられかねないので名前は入れましょう。下手したら本当に起こられてしまいます。それとは別に応援してるので頑張ってください (2019年7月24日 16時) (レス) id: 78dce90340 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - おう! (2019年7月23日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖兎(プロフ) - ありがとう!がんばります!・ω・ (2019年7月23日 22時) (レス) id: 5fd05a29f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金平糖兎 x他1人 | 作成日時:2019年6月15日 18時