第十八話 苺くんは決意した ページ20
私はその日の夜、買ってきたお土産の団子を師匠達と食べていた
特にみたらしが絶品です。緑茶ともすごい合うしね
「そういえばA、欲しいものあるか?」
『え?何?なんかくれるの?』
「嗚呼。俺のとこでは課題を一度クリアするたびにご褒美がもらえる、って感じにしてんだ。その方が、やる気も出るやろ?」
『成る程…』
そう呟いて私は考え始めた
欲しいもの…
欲しいもの…
欲しいもの…
あっ!そうだ!
『私、町に出かけた時に隊服に合いそうな帽子を見つけたんだ!それが良い!』
「ほーん、了解や。……で、苺は欲しいものあるんか?」
「えっ…僕ですか?」
「そうや!苺も体力ついてきたから明日から刀の稽古や!」
「ええっ!僕まだ山ランニングクリアしてませんよ?」
「良いんや!刀の稽古と並行してやってけば良いんやからな!」
「……わかりました」
そう言って苺くんは肩をすくめた
…かと思うと師匠の目をみつめて言った
『…苺くん?』
「お師匠様、僕、Aを守れるようにもっと強くなりたいんです」
だから、と苺くんは続けた
「鍛錬をもっときつくしてください」
『えっ…苺くんはそれでいいの?』
「はい、それであなたを守れるのであらば」
私は苺くんの笑顔を見て思った
もしかしたら、私がいたら苺くんは自己犠牲の精神になってしまうのではないか、と
「……まぁ、ええで。明日から前とは比にならない程きつくなる。吐いても知らんで?」
「望むところですっ!」
その会話を聞きながら私は思った
もし、苺くんたちに迷惑を掛けるようなことがあれば…
潔く、此処から離れよう
きっとそれが最善の選択だから
そんなことを思いながら私は緑茶を飲み干したのであった
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金平糖兎(プロフ) - 紅華さん» 了解しました!納得いかなかったので、ここはもう一回書き直しますね (2019年8月4日 12時) (レス) id: 271afb9c67 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 師匠を観察してみたのところなんですけど画像が見えません。改善していただけませんか? (2019年7月26日 13時) (レス) id: b5a3a3f5a1 (このIDを非表示/違反報告)
とある者 - あの狐さんははなむぐりさんが描いたものです。自作発言ととられかねないので名前は入れましょう。下手したら本当に起こられてしまいます。それとは別に応援してるので頑張ってください (2019年7月24日 16時) (レス) id: 78dce90340 (このIDを非表示/違反報告)
布袋尊(プロフ) - おう! (2019年7月23日 23時) (レス) id: 4e763fa650 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖兎(プロフ) - ありがとう!がんばります!・ω・ (2019年7月23日 22時) (レス) id: 5fd05a29f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金平糖兎 x他1人 | 作成日時:2019年6月15日 18時