いのちゃんって・・よんで？(ar×in)６人組シリーズ(２)

いのちゃん・６ ページ6

席替えの日から、
ありおかくんの前の席になって・・後ろを意識しちゃって大変だ・・。

授業中も・・休み時間も・・
ボーっとしても、本を読んでも・・なんだか・・落ち着かない・・。

この前は・・自分が後ろでじーっと見てたけど・・
・・後ろでありおかくんがいて・・何してるのかな・・何見てるのかな・・って・・
・・気になって・・しかたないんだ・・・・。はぁ・・ドキドキ・・・。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。




そんなある日の５時間目・・・・。


５月の風が気持ちよくて窓を開けて・・
少し、ボンヤリしてた・・岡本先生の英語の授業中＿＿＿＿＿。


窓から・・ブーンっと虫が入って来て・・・

また！・・おれの肩に・・・止まった＿＿＿＿。


「＿＿＿＿＿っっ！！」



席を立ちたいケド・・目立ったら・・恥ずかしいし・・
・・触れないしで・・またパニックになっていた・・ら＿＿＿＿＿。



「伊野尾君、大丈夫？・・
　はい、取ったよ・・安心して？」とありおかくんが虫を取ってくれた・・・。


おれはおずおずと後ろを向いて、

「・・あり・・がと・・う・・」っと言った＿＿＿。



ありおかくんは・・あの眩しい笑顔で、
「伊野尾君・・またカナブンだったよ。・・このカナブン前の奴と一緒かな？・・
　・・“ありおカナブン”絶対、伊野尾君のコト好きだよねっ！！」

「＿＿＿＿＿＿＿＿っっ！！」


『すきだよね』・・
あ・りおかくんの口から聞いたこの言葉は・・
・・カナブンのコトなのに・・何の意味も持たないのに・・・
・・・・心に張り付いて・・取れないの・・・


・・・顔が赤くなる音を聞いて・・・

「う・・うん・・」
何とか、声を振り絞って・・急いで前を向く・・・・。


・・こんな・・赤い顔見られた・ら・・はずかしい・・・・・。



・・・・英語の授業中・・
・・岡本先生には・・申し訳ないケド・・ずっと・・下を向いていた＿＿＿＿＿＿＿。

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