いのちゃんって・・よんで？(ar×in)６人組シリーズ(２)

いのちゃん・５ ページ5

・・・「・・あぁ・・だめだった・や・・。」

おれは、小さく呟いて・・・
教室の端っこで俯き・・
・・泣きたくなって来た気持ちを落ち着かせようとした・・・時＿＿＿＿。


ありおかくんの友達の山田くんが、

「おいっっ！！大ちゃん、どけっっ！！
　・・そこ、オレの席だから！さっさと、自分のトコ行けよっっ！！」

「＿＿＿＿＿っっ！？」・・・えっ・・あの、席じゃ・・ないの・・？？・・


・・・・じゃあ・・ど・・こ・・？


ありおかくんは子供みたいに、
「ちぇっ！なんだよーいいじゃん・・少しくらい・・。
　・・いいなぁ後ろの席・・サボり放題・・寝放題じゃんっ！！」

山田君は尽かさず、
「オレ、大ちゃんじゃねーからサボんねーしっ！
　おまけに、サボんのと・・寝んの、一緒なっっ！！」とツッコミを入れている。


ありおかくんはくじの番号を、
もう一度黒板に書いてある表と照らし合わせ・・確認している・・・。


「ちぇっ・・いいなぁ後ろ・・。・・オレ・・どこかな？？・・・・・
　ん？・んん？！・・・うわっ！やべっっ！！山ちゃん、オレやったよっ！！
　・・すっげぇ、２２番・・・・窓側のいっちゃん後ろの席だぁぁぁあ！！」

教壇に立ってるありおかくんの声が教室に響き渡る＿＿＿＿。

八乙女先生と山田君の声が重なって、

「有岡っ！！(大ちゃんっっ！！)うるせぇーっ！！」


・・・ありおかくんは・・２２番かぁ・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


＿＿＿＿＿＿＿っ？！・・えっ・・２２番っ？！



・・・お・おれの・・う・・後ろの・・席・・・・・？？


・・ど、どうしよう・・ドキドキだけど・・う、嬉しい・・。



神様、仏様、ご先祖様・・ありがとうございます・・・！！

・・おれ・勇気・・出せる様に・・頑張ります・・・。




「あっ！！い、伊野尾君！やったね！
　また、近い席になれたねっ！！よろしくねっ！！」



顔を上げた先には・・
・・二カッっと笑った・・あ・りおかくんの笑顔・・・。




また・・息苦しくなって・・・

「う・・うん・・よろしく・・ね・・」

っと・・小さい声で言うのが・・精一杯だった・・・・。




・・・・勇気・・出せる・・様に・・なるのかな・・・・・・。

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