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「僕がちゃんと目をしっかり通しておいたら、こんな事にはならなかったはずなんだ」
「…そっか、でも、大丈夫。
ギョンちゃんは部長さん、取り引きの方に迷惑を掛けて申し訳なかったんだよね、そして後輩くんにも」
「うん。」
元気がなかったのはこんな事があったからだったんだね、ギョンちゃんの事だから人一倍責任を感じていたはずだよね
「ギョンちゃん、今日失敗した事は確かにしてはいけない失敗だったかもしれない、でもね、よくいうでしょ？
失敗しない人はいない って
部長さんだってギョンちゃん位の時には必ず失敗していたはずだし、後輩くんだってこれからもっとたくさんの失敗を繰り返してしまうと思う
もちろん。ギョンちゃんも私も。
失敗があるから成長出来てると思うよ？」
「…ん」
腰に回る手に力がはいる
「だから、今回の失敗を成功に生かそう？」
「…うん、ありがとうA」
「うん、よしよし」
お疲れ様
ギョンちゃんのサラサラな頭を撫でる
頑張ってるあなたが大好き
少しだけでも弱みを見せてくれて、ありがとう
「…A？」
「ん？」
少し距離が出来て、向かい合うように立ち直す
「さっきAが言ってたことだけど」
「ん？ギョンちゃんはいいお嫁さんになれるっていう話？」
「だから、違うって」
何度言わせるの と笑うギョンちゃん
良かった、少しは元気でたかな？
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作者名：sei | 作成日時：2016年10月6日 0時
