EXO's short storys (ページ15)

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「私、ギョンちゃんがいないと何も出来ない事に気がついたの」

「そんな事ない、Aは料理も上手で、お掃除だってしてるだろ？」

「わかってないな～」

はははっと笑う私に、？マークのギョンちゃん

「ギョンちゃんがいるから、私はいるんだなって思うんだ」

「…A」

だからね？ギョンちゃん。

辛い事や、悲しい事があったら我慢しないで私を頼っていいからね？

演技が上手なギョンちゃんだから

きっと誤魔化そうとするだろうけれど

そんなのすぐ気づいちゃうんだから

「ギョンちゃん。大丈夫だよ」

「うん。ありがとう」

「…A？」

「ん？」

「今日仕事で取り引き先との事で少しアクシデントが起きたんだ」

「うん」

「それは明らかに僕のミスだったんだけど、部長が一緒に取り引き先に謝りに行ってくれて、部長のミスだったと言っていたんだ」

「うん。」

「そういう風に一生懸命頭を下げる部長を見ていて、凄く、本当に申し訳なくて、僕、僕のミスなのにって」

「うん。」

「部長のおかげで取り引き先の方は気にしないでいいと言ってくださったんだけど、部長の姿を見て本当に。」

「…うん、申し訳なかったんだね、仕方ないよ、ギョンちゃんのミスって言ったけど新しく入ってきた新入生社員の子のミスだったんでしょう？」

「そうなんだけど…、指導をしていたのは僕だったんだよ」

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