第32話：同い年 ページ9
貴「えーっと…これでいいんだよねー…。」
私はユンに頼まれ薬草を摘んでいる。
でも結構大変;;
貴「はーっ…。疲れちゃった。」
そう言って私は腰をおろした。
貴「ふー…。」
今までこんな事めったにしてなかったからなー。
ｶｻｶｻ…
何!?
蛇だったりしないよね!?!?
ｲﾙｷﾞ「………姫様、まるで獣を見るような目で俺を見ないでください。」
イルギ…か。
よかった…。
貴「ごめん、蛇かと思っちゃった。」
ｲﾙｷﾞ「俺は蛇じゃねえ。
で、薬草…摘めました?」
貴「ええ。ほら、この通り!」
私は一生懸命摘んだ薬草をイルギに見せた。
ｲﾙｷﾞ「よし、じゃあユンとこ戻るか。」
貴「うん………。」
ｲﾙｷﾞ「…?どした。」
貴「ﾌﾌｯ イルギ、何か大人っぽくなったなーって。」
前までは私と同い年みたいな感じだったのに…
変わった気がする。
ｲﾙｷﾞ「……はあ?俺はもう20、大人だ。」
貴「えー?20だったけー?私と同い年かと思ったー!」
ｲﾙｷﾞ(ｲﾗ「言ってくれるじゃねーか。」
貴「あー、また!!!敬語、敬・語!」
ｲﾙｷﾞ(あ、しまった…。)
貴「ほら、戻ろ!」
ｲﾙｷﾞ「は…い。」
やっぱ大人になったなぁ…。
前ならああ、って返事してたのに。
ｲﾙｷﾞ(俺はあんた様を守る立場なんだ。
……これが当たり前…。)
第33話：崖からおちた→←第31話：今度こそ死んじゃうから笑
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作者名：琥珀 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/adfsi/
作成日時：2015年4月6日 9時
